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岡大西門・西側花壇に繁茂していたハクチョウソウとテンニンギクが6月12日午後の草刈り作業で撤去された。この花壇はもともとは、文化科学系総合研究棟竣工の際に設置されたもので、当初はガザニアやテンニンギクが植えられていた。その後、いったん荒れ放題となったが、某職員がボランティアで整備、しかしその某職員の定年退職後は再びほったらかしとなり、繁殖力旺盛のハクチョウソウとテンニンギクが結果的に繁茂した。 今後この花壇が再整備されるかどうかは微妙。但し、この状態のまま放置されれば、梅雨明け頃には再び、草刈りでも根が残っているハクチョウソウとテンニンギクが繁茂することになるだろう。 ※こちらのページの、 【2002年3月〜2004年5月】校友会二部ボックス取り壊しと文化科学系総合研究棟前の花壇設置 に記録写真あり。 |
【連載】 引きこもりと孤独力(4)人間関係の新しいかたち この連載の最終回として、ここ数ヶ月の間にテレビで視た興味深い話題をいくつか挙げておく。いずれも、孤独志向ではないが、これまでの古典的な恋愛や夫婦を核とした家族愛とは異なる人間関係が取り上げられていた。私自身から見ればいずれも「別の世界の人たち」の暮らしぶりであり、第三者的にとらえるほかはないが、こういう人間関係もあるのかと驚かざるをえなかった。
「なんもしない人」は既婚者であり、番組では娘さんも登場していた。なので、別段、「レンタル恋人」として求められているわけでもなさそうだ。かといって、やはりそれなりの魅力があるのだろう。仮にこの私が「レンタル なんもしない爺さん」を開業しても、どこからの依頼も来ないだろうし。 2.の「恋愛圏外」は、アセクシュアル(無性愛)の男性を描いたものだが、このままずっとアセクシャルの状態が続くのか、それとも、親密に交際している女性と同居することで突然異性愛に目覚めるのか、なんだか韓流ドラマのネタになりそうな雰囲気であった。 もっとも、人間、高齢になれば、夫婦であっても性的欲求は消失し、無性愛のみで夫婦生活が維持されるようになる。そういう意味では、特殊な関係ではなく、多くの高齢夫婦にも当てはまる関係なのかもしれない。 3.は、「築100年以上の長屋で、5世帯の若い住人たちが夕食を毎晩一緒に囲んだり、自分の子供ではないのに入浴を手伝ったり保育園の送り迎えも行う。」というもので、住人それぞれが抱える困難を補い合いながら楽しく生活している様子が描かれていた。 もっとも、少々大げさになるが、人類の歴史や世界各地の未開の人々の暮らしぶりに目を向けてみると、こういう共同体的な生活は必ずしも特異でないようにも見える。また、高齢社会が進めば、グループホームのような生活形態が増えてくるし、高齢者ばかりをひとまとまりにするのではなくて、DVで子育てが維持できないような家庭が増えれば、むしろ他人同士の高齢者、若者、乳幼児が一緒に暮らすような共同体的生活もありうるとは思う。 ということで、引きこもりの問題についても、伝統的な家族概念のみでとらえるのではなく、さまざまな形の新しい人間関係や、夫婦を前提としない共同体的生活を含めて最善の策を探していくべきであると思う。 |