じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 月曜日の夕刻、津山線の線路の向こうに雲龍の形をした雲が見えていた。私には左下の方向に飛んでいるように見えたが、ただの雲であって何にも似ていないという人も多いかもしれない。

2019年9月2日(月)



【連載】

チコちゃんに叱られる!「恐竜と鳥類」、「トライ」、「蛇口」

 8月30日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の話題。この回は、
  1. なんで恐竜はいない?
  2. なんで得点を決めたのに「トライ」って言うの?
  3. なんで蛇口って蛇の口なの?
  4. なんで探し物をしているときに独り言を言うの?
という4つの疑問が取り上げられた。本日はそのうちの1.から3.を取り上げる。

 まず、1.の正解は「恐竜はいる」であり、いまの時代も恐竜の子孫である鳥類が地球上で繁栄していると説明された。鳥が恐竜の中の獣脚類から進化したという話は、又吉直樹のヘウレーカ!「ホントに鳥は飛びたいのか?」や、最近放送されたNHKの恐竜シリーズを通じてある程度知っていたので、正解はだいたい予測がついていた。もっとも、「なんでアンモナイトはいない?」という疑問に対して、カタツムリを見せて「アンモナイトはここにいる」と言っても納得する人はいないだろう。恐竜が今でもいるかどうかはあくまで定義上の問題であり、一般人が交わす会話の中では「中生代に繁栄した巨大は虫類」、より学術的には「爬虫綱 - 双弓亜綱 - 主竜形下綱」に属する「非鳥類型恐竜」と見なすことで混同は避けられるように思う。

 次のラグビーの「トライ」の語源についてはウィキペディアに、
トライという用語は「トライ・アット・ゴール(try at goal)」に由来する。ラグビーが始まった当初はグラウンディングしただけでは得点にならず、ゴールキックに挑戦(トライ)する機会が与えられるだけであった。
と説明されている通り。
 もっとも、私はいまだにラグビーのルールがよく分からない。なぜスクラムを組んで押し合いへし合いするのか、どういうプレーが美しい技になるのかが実感できない。アメフトも同様であり、なぜあんなに中断ばかりして巻き尺で距離を測るのか、あれでは盛り上がりにかけるのではないかと思ってしまう。ラグビーもアメフトも、チームの連携プレーが見どころになるのかとは思うが、どういう連携が難易度が高いのかよく分からない。
 いっぱんにスポーツを面白く観戦できるかどうかというのは、次に何が起こるのかをある程度予測・期待できるかどうかにかかっているように思う。「予測・期待」通りになれば「やったー!」となるし、逆の結果になれば「うーむ、残念!」となる。その繰り返しがあればこそ、試合観戦に熱中できる。そんなスポーツでもルールブックを読めばルールは理解できるだろうが、「予測・期待」という行動が強化されるようにならないと、観戦してもつまらないものになってしまう。

 3.の「蛇口」の語源についてもウィキペディア記載の通りで、
「蛇口」の語源は、日本の近代水道初期に道路脇の共用栓(公共水飲み場用の水栓)のデザインで、生物としての蛇を用いたことに由来する。1887年(明治20年)に横浜から日本の近代水道が始まったが、当時はイギリスから輸入した共用栓に欧州の水の神である獅子の頭部が採用されており、日本製の共用栓を製作する時には龍を用いたが、その名称は空想上の動物である龍の元となった蛇にちなみ、「蛇体鉄柱式共用栓」と呼ばれた。やがて専用栓が作られたが、この共用栓の名称から「蛇口」と呼ばれるようになった。
 なお、銭湯などで使われる「カラン」という呼称はオランダ語で「鶴」を意味するkraanから来ているという。「鶴」はクレーンの語源にもなっており、「カランとクレーンの共通性は?」というなぞなぞがあれば「どちらも鶴が語源」が正解ということになる。

 元の話題に戻るが、「蛇口」は英語では「tap」という。「tap water」と言えば水道水。中国語では「水龍頭」であり、語源は上掲の「蛇口」の経緯と同根と思われる。

 次回に続く。