じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 6月8日の日記で公民館の発泡トレイ回収基準、6月15日の日記で岡山コープの回収基準の問題を取り上げたところであるが、先日、近隣の食品スーパーの回収ボックスを利用したところ、またまた基準が異なっていることが分かった。このスーパーの場合は、「発泡スチロールの白い皿状のものに限ります」【写真左上、「発泡」ではなく「発砲」となっていた】となっていて、透明食品トレイは回収していないことが判明した。
 写真左下は公民館の回収基準。「回収できる」対象の右端はどうやら卵の透明パックのように見えるが、岡山コープでは回収しないとなっていた。
 写真右は、岡山市の公式サイトの説明(公民館などでの回収基準)。
 なお、最近の報道によれば、政府は、これまで自治体ごとに別々の基準で分別回収(もしくは燃えるゴミとして廃棄)していたプラスチックごみを、「プラスチック資源」として一括回収する法改正を検討しているという。しかし池田センセイご指摘のように、総合的にみてこれが最善の環境対策と言えるのかどうかは疑問が残る。生ゴミを燃やす時に重油を使っているというが、生ゴミとプラスチックごみを混ぜて燃やせばそのぶん重油の使用量は節約できるという。また最近の技術ではプラスチックごみを燃やしても有害物質は分解されると聞いている。
 いずれにせよ、一般庶民には理解しにくいような分別基準で回収するのは困難。上掲の食品スーパーの回収ボックスにも、「発泡スチロールの白い皿状のもの」以外のトレイが多数入れられていた。

2020年7月26日(日)



【小さな話題】

CRCエラーその後

 7月19日の日記で、外付けハードディスク1台に「○○にアクセスできません。データエラー(巡回冗長検査(CRCエラー)です。」というエラーが出たと記した。私の場合、重要データは2台の外付けハードディスクに保管しているため実害はなかった。念のため当該のハードディスクで読み取り可能なファイル部分がすでにバックアップできていることを確認したのち、ダメ元でチェックディスクによる修復を試みた。しかし、修復の途中で「修復エラー」が出て再度の修復を促され、これを数回繰り返しているうちに、機械音が発生し、結局、修復は断念せざるを得なくなった。
 翌日、今度はダメ元で当該のハードディスクの完全フォーマットを試みたが、デバイスにドライブ名は表示されるもののフォーマット操作ができず(アクセスできないというようなエラー)、これまた断念せざるを得なくなった。
 実害は無いとはいえ、せめて私が生きているうちは保管しておこうと思っていた重要データを含むハードディスクが、こういう形で、ある日突然、こんなにあっさりと壊れてしまうとは思ってもみなかった。
 でもって、今後のデータ保管手段であるが、手元にDVD-R(データ用)が1箱分残っていたので、旅行写真をコピーしてみたところ、けっこう収納できることが分かった。パソコンからDVD-Rに移した写真ファイルは、テレビ録画用のBDデッキでも読み込めるし、必要があればデッキ側のハードディスクにも取り込めるので、これが一番便利ではないかと思われる。重要書類データもいずれDVD-Rにコピーして保存する予定。
 さて、不要となった外付けハードディスクのほうだが、フォーマットができないとなるとハンマーでたたき壊してから廃棄しないと個人情報が流出する恐れがある。やれやれ。




「感情のままでいいじゃない〜緑の髪のガーデナー〜」

 7月23日放送のNHK「ひとモノガタリ」で、表記の人物を紹介していた。放送自体は途中からしか視聴できず録画もしていなかったが、NHK+で初めから視ることができた。

 番組で紹介されていたのはガーデナーの山形県在住の青木真理子さん(31)。リンク先にも記されているように、20歳代の頃から数々のコンテストで賞を受賞しておられる。タイトルの「緑の髪」の通り、髪を鮮やかな緑に染めておられる。冒頭では「遅刻魔」、「冬は家に引きこもり(夏も働かない)」、「好きなことしかやらない」と特徴づけられていた。
 この方の発言内容がまことに興味深い。某心理療法や生きがい論などで推奨されていることを100%実践しておられるようにも思えた。以下、私が聞き取った範囲での抜粋。「 」はご本人の発言。「 」以外の部分は聞き手の発言等。
  1. 「その場その場で生きている感じ」「今やりたいことを今やる」将来のビジョンとか→「ないっ! 全くないっ! なるようになるんじゃねえの」
  2. 中学生の頃に没頭した漫画は一時期1万冊以上に。一番好きなのは『ガラスの仮面』。庭仕事の無い日は漫画三昧。そのこともあって不登校になり、高校はすべて不合格。
  3. 通信高校の時に始めた花の生産農家でのアルバイトがきっかけでガーデナーに。
  4. 「そのときの私の感じなんだよ 一瞬で過去の私は知らない私だから 未来のわたしも全く知らない私だから 今のおれしかいないわけだから」
  5. 「おれが飽きるまで もういいとなったら終わり」
  6. 「なんか好きなことをそのとき好きなだけするからな」「これだけやったぞって思いはない。ただ単にそうなっただけって結果論だから」
  7. 「明確な目標はいらない。流されるままでいい」そういう結果論に自分の人生を任せているのは怖くないですか? 「怖くねえ だって面白いしそっちの方が」
  8. 「みんな将来不安だから 今の楽しみを我慢して金を貯めるわけだべ 今 楽しくなかったらなんにもねえし」
  9. 「やる理由だけのほうに走りたい みんなやらない理由を並べるし こうこうこうでやらないみたいな理由を並べるけど、やる理由ってで出はってこないし やる理由の方向にだけ走りたい」
  10. 【宿根草を好むのは一年草のような植え替えが必要ないから】植え替えなどの手間をかけなくても植物が自ら成長して趣きのある庭になる。
  11. 【新型コロナの影響で仕事がなくなり自宅の庭の作業時間が増えていることについて】「金はないけどやっと自分の時間がとれるから最高 できるときくらい好きに遊びたい」真理子さんの場合はこれだけ作業できるきれいなお庭があるから強いよね「きれいじゃねえところがあるから作業があるんだよ」
  12. 「おれは見る(だけの)庭は好きじゃないから 人がいない庭は興味が無い。...入りたい庭が好きな庭 そこに誰かいた形跡がほしい」
  13. 「自分の好きを信じる 好きなもので固めるとブレないよ」憧れの風景に近づけていくみたいな?「憧れの暮らし方だね だって憧れの風景を見たければどっかに行けばいいじゃん おれはそれで暮らしたいんですよ」「暮らしているからこそ楽しい庭がいい」
  14. 「年をとってくると「ふぁー」ってなる瞬間って減ってこない? 感動的な おれはもっとトカトカ(どきどき)したいの 分かる? ちゃんといろんなことを楽しめるようでいたい」
 なかなかごもっともな話ばかり。私のような隠居老人が語っても口先だけの綺麗事と言われてしまいそうなところ、この方は、ちゃんと行動で示しておられるだけに説得力がある。といっても、才能があればこそ実践できているのであって、誰でも当てはまるわけではない。