じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 半田山植物園内の日時計。この日は日射しが強く、影がはっきり見えており、ほぼ正確に時刻を示していた。
 日時計の誤差は南中時刻の変動によって生じると考えられる。岡山の南中時刻は11時48分頃(10月下旬から11月上旬)から12時19分頃(2月中旬)まで変動するので、プラスマイナス15分程度の誤差が起こりそう。8月28日の南中時刻は12時05分なので、殆ど誤差は生じない。

2020年8月28日(金)



【小さな話題】安倍首相の辞任表明

 各種報道によれば、安倍総理大臣は、8月28日夕刻の記者会見で、持病の潰瘍性大腸炎が再発し、国民の負託に、自信を持って応えられる状態でなくなったとして、総理大臣を辞任する意向を正式に表明した。

 安倍首相のご健康については、少し前から週刊誌レベルでいろいろ憶測がなされており、政治にあまり関心の無い私も、ネットのブログなどを通じて、7時間半に及ぶ「検査」というのは、実際にはGCAP(顆粒球吸着除去療法)という白血球除去の治療であったというような情報が耳に入ってきた。なので、今回の辞任表明は私にとってはそれほど意外ではなかった。

 安倍首相と言えば、第一次安倍内閣の時点で、「戦後最年少で、戦後生まれとしては初めて」の総理大臣であった。私自身との比較では、初めて私より年下の総理大臣でもあった。ちなみに、私より若い総理大臣は安倍首相だけだと思っていたが、今回、ネットで調べてみたところ、第95代総理大臣の野田佳彦氏が1957年5月20日生まれで、安倍首相の1954年9月21日生まれよりさらにお若いことが分かった。

 安倍内閣についてはネット上ではいろいろ批判の声も耳にしてきた。確かにモリカケ問題など、長期政権にありがちな不祥事も散見されたが、私自身は、まあ、よく頑張ってこられた、お疲れさまという印象である。

 というのも、もともと戦後の日本の政治というのは、関係諸国とのバランスの上でなんとかやり繰りしながら乗り越えてきたようなものであり、一個人のリーダシップで大きく変わるものではない。なので、他国とちゃんと交渉するためには安定した長期政権のほうが都合がよいが、そのトップが誰であるのかはそれほど重要ではない。
 なので、次期総裁としてお名前の上がっている岸田政務調査会長、石破元幹事長、菅官房長官、茂木外務大臣、河野防衛大臣などのうち、どなたが総裁→総理大臣となっても政権構造や、短期的・中期的な政策には大きな変化は起こらないように思う。じっさい、安倍首相の辞任はテールリスクとも言われていたが、日経平均株価なども一旦は大きく下げたものの、大引けではマイナス326.21(−1.41%)で、暴落には至らなかった。

 日本の将来を切り開いていくためには、関係諸国とのバランスが第一であろうとは思うが、これは小手先の交渉事で片付く問題ではない。根本的には、日本が強い国であり、他国からみて日本を敵に回すと不利になるという状況を作り出す必要がある。ここでいう「強い」というのは軍事力ではなく、むしろ、経済力や科学技術、医療技術などのことである。関係諸国にいくら正義を訴えたとしても、それぞれの国にとって利益にならないような主張では耳を貸して貰えない。もちろん世界平和の精神も友好関係を深めるための文化的交流も大切であるとは思うが。