じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 ウォーキング中、コンクリートの路上で、アブラゼミが仰向けになってもがいていた。苦しんでいる姿というより、役割を果たし、その達成感に浸りながら生命活動を終えようとしているようにも見えた。
 最近は路上でセミの死骸を見かけることが多くなったが、殆どは仰向けの状態で転がっている。うつ伏せで死なないのは運動力学的な結果ではないかと思われるが、もしかしたら、自由に飛び回っていた青空への郷愁を示しているのかもしれない。

2021年8月5日(木)



【連載】東京2020オリンピック その3 「ボクシング女子」「スポーツクライミング」「マラソンスイミング」「陸上女子1500m」

 8月2日に続いて、東京2020オリンピックの備忘録と感想。

 まず、8月2日から4日までに観戦した種目は以下の通り。女子マラソンスイミングと陸上女子1500mの準決勝以外は、オンデマンド(主として英語実況)で観戦した。テレビで放送されている種目は、日本選手中心のごく一部だが、オンデマンドの見逃し配信であれば、すべて(?)の競技が観戦可能であり、民放系の大げさな演出やCMの挿入がないので、私好みと言える。7月24日の日記にも書いたが、私は、大概のスポーツ競技は映像だけで十分に観戦できると思っている。
  • 【8月2日】陸上女子1500m予選、女子三段跳び、陸上男子100m予選
  • 【8月3日】ボクシング女子フェザー級、野球対アメリカ戦、陸上混合400×4リレー、陸上女子100m決勝、陸上女子5000m決勝、男子スポーツクライミング
  • 【8月4日】女子マラソンスイミング、競泳混合400mメドレーリレー予選、陸上女子1500m準決勝、陸上女子200m決勝、陸上女子3000m障害
以下、率直な感想をいくつか。
  1. ボクシング女子の試合というのは生まれて初めて観た。入江選手の金メダルはまことに喜ばしいが、私個人としては、どうも「ボクシング=殴り合い」という印象があって、ボクシング自体があまり好きになれない。いっそのこと、ヒト対ヒトではなく、AIで制御されるボクシングロボットと対戦し、何回パンチが命中するかという形で争えば面白くなりそうな気がする。もっともAIが本気で闘えば、ヒト側は完敗しそう。
  2. スポーツクライミングはいくつかの種目があるようだが、イマイチ、スピード感に欠けるような印象があった。いっそのことSASUKEのようないろいろな障害物を設置して、制覇と時間を争うようにすれば関心が集中するように思う。SASUKEのすべての障害物ではなく、そり立つ壁系統のエリアに限定すれば、スピード感あふれるクライミング競技になるように思う。
  3. マラソンスイミングは、お台場沖で行われていた。トライアスロンの時にも同じ場所で行われていたが、マラソンともなれば泳ぐ距離は10km、メダル獲得者のタイムは1時間59分台というから大変なことだ。競技中、竿の先にペットボトルをつけて水分補給をサポートするシーンがあった。選手はボトルを受け取ると、仰向けに泳ぎながらそれを飲むのだが、私のような素人がそんなことをしたら溺れてしまいそう。
    1つ気になったのはお台場沖の水質である。私のような公害世代にとっては、東京湾と言えば真っ黒な汚い海という先入観がある。中学の臨海学校では千葉県の岩井海水浴場に行ったことがあったが、東京湾でも汚染が少ないと言われていた岩井であっても、重油の粒が浮かんでおり、遠泳参加者の中には油まみれになっていた人がいた。東京湾の水質がそんなにキレイであるなら、コロナ終息後はお台場沖に巨大な海水浴場を作ってもらいところ。
  4. 陸上女子1500mは陸上競技の各種目の中でも私が特に注目している1つである。田中希実選手は兵庫県小野市からの第二号のオリンピアンということで第一号の方も熱烈な声援を送っておられる。予選と準決勝で日本記録を更新して決勝進出というのはスゴい。メダル獲得は難しいかもしれないが、決勝での更なる日本記録更新を期待したい。


 次回に続く。