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↓の記事で、温水洗浄便座の話題を取り上げたが、温水でない洗浄便座であれば、外国でも見かけたことがある。写真はエジプトのトイレで、向かって左下の蛇口を回せばお尻に水が当たるようになっている。暑い国なので温水は不要。但し、この洗浄装置がお尻を洗うためなのか、ビデなのかは確認していない。 |
【連載】プロジェクトX4Kリストア版『革命トイレ 市場を制す』 NHK-BSPで、4Kリストア版として再放送されているプロジェクトXのうち、興味のあるタイトルを録画再生で視ている。4月以降5月上旬までに視聴したのは、
2021年6月22日にも述べたように、プロジェクトXに登場する「地上の星」たちの活躍ぶりには大きく分けて次の3つのタイプがあるように思われる。
ウォッシュレット開発では、
放送ではもう1つ、広告宣伝への対応の秘話があった。もともとトイレは、「遠方(遠くにあるべきもの)」、「御不浄」、「憚(人目を憚る)」などと呼ばれているように、ネガティブなイメージがあり、東洋陶器が最新トイレの宣伝のために「誰も覗こうとしない水流を1日中、1年中見つめている人がいます」というフレーズの広告を雑誌に出そうとしたところ、「便器は汚いイメージがあり、雑誌の品位が落ちる」と掲載を拒否された。新聞広告も同様であった。ウォッシュレット発売当時のキャッチコピー「おしりだって洗ってほしい」が食事時間帯に放送開始された時には抗議の電話が殺到したが、丁寧な返答により1ヶ月頃にはかからなくなり、多くの人たちに受け入れられたという。 放送では、温水洗浄便座は、10万台を超える大ヒット商品となり、「世界20カ国における輸出では、デジカメ、ウォークマンに並ぶ日本が誇る世界商品となった」と紹介されていた。2022年の時点では残念ながら日本製のデジカメやウォークマンはもはやそのような地位には無いが、温水式洗浄便座については、 内閣府の消費動向調査によると日本における温水洗浄便座の世帯普及率は1992年には約14%だったが2000年には約41%、2008年には約68%、2010年には71.3%に達した。温水洗浄便座における世界のシェアは大部分は日本の企業だがアメリカやヨーロッパなどではコンセントが便所に無い場合が多いこともあり、日本以外での普及率は高くない。と記されており、依然としてトップシェアを誇り、かつ伸びしろがあるように思われる。 次回に続く。 |