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数日前、車の点検に出かけた。この店は岡山市のスマホ決済20%還元に参加しており、コーティングの費用に割引が適用された(会員になっているので点検料は無料)。 そのあと、某うどんチェーン店で夕食をとった。店頭に「d払い可」とあったのでスマホ決済で支払ったが、こちらの店のほうは20%還元が適用されていなかった。この店に限らないが、外食チェーン店では、スマホ決済自体は可能であっても20%還元に参加していない店が少なくないようである。 ちなみにこのうどんやの壁には丸亀城の写真が貼られていたが、本社は現在では東京にあるいっぽう、丸亀市は発祥地でもなく同地には店舗も存在していない。また海外では「GAME」がゲームと誤解されることを避けるために「MARUKAME」と表記されているという。 |
【連載】太陽系の基本知識を更新する(23)土星(4) 昨日に続いて、NHK「コズミックフロント」: ●「冒険者たちが語る 太陽系のヒミツ」(2021年初回放送) についての備忘録と感想。 まず昨日取り上げたタイタンの続き。 トリニダード・トバコのピッチ湖は天然のアスファルトで満たされているが、アスファルトは炭素と水素からできており、これを分解してエネルギーを取り出している古細菌が生息しているという。このことからみて、タイタンにあるメタンの湖にも同じように生命が存在している可能性があると説明された。 ここでいったん脇道に逸れるが、SFのドラマや映画に登場する「宇宙人」というのは大概は人間と同じ大きさで、同じように、手足を持っていたり、格闘ができるような体つきになっている。しかしこれは人間がかぶり物などをして宇宙人を演じる必要からそうなっているのであって、ホンモノの宇宙人がそうでなければならないという保証は全く無い。それぞれの星における引力や大気圧、エネルギーを得る方法などに合わせて、細菌と同じ大きさの宇宙人もいれば、クジラの何倍もの大きさの宇宙人がいても何ら不思議ではない。もちろんどの星においても、引力や空気抵抗、浮力の影響は受けるし、分子構造の安定性は変わらないだろうから、分子数が極端に少ない小型動物や逆に空全体を覆い尽くすような大型動物は存在できないとは思われるが。 カッシーニはもう1つ、衛星エンケラドスの探査でも大きな成果をもたらした。エンケラドスは直径500km程度の小さな衛星であり、探査計画での優先順位は当初は低かった。ところがこの衛星には大気があること、地殻変動による割れ目があること、氷の粒子プルーム(立ち上る煙状のもの)を吹き出し、これが土星のEリングを作っていることなどが明らかになった。 エンケラドスから噴出している氷の粒子の大きさは1/100ミリ以下であり、表面の氷がそのまま吹き上がったとするとこれほど細かい粒にはならない。そうではなくて、氷が直接衛星の内部にある水が表面に出た瞬間に凍ったと考えればうまく説明できる。このことは同時に液体の水の存在を証拠づけることになる。内部に液体の水が存在する原因は、その外側にあるディオーネと土星本体の引力によるものと考えられている。エンケラドスとディオーネの公転周期はそれぞれ33時間、66時間となっているため、66時間に一度、ディオーネ、エンケラドス、土星本体は直列に並ぶためエンケラドスは両者の重力に引っ張られで歪む。それ以外の軌道上では元の形に戻る。その繰り返しによって生じる摩擦熱が内部に水を作り、氷の隙間から外に吹き出される。 カッシーニに探査によれば、エンケラドス内部に広がる海には微量のアンモニア、メタン、炭素のほか、ナノシリカ(二酸化ケイ素の微粒子)が存在することが分かった。地球の海底と同じような熱水噴出口では熱水と岩の化学反応によって水素が生まれ一部の微生物の栄養源となっているが、エンケラドスでも同じような可能性があるという。このように、エンケラドスには、液体の水、有機物、エネルギー、という生命が誕生する3つの条件がすべて揃っていることが明らかになった。 放送では紹介されていなかったが、カッシーニは、このほか木星付近で、一般相対論の検証にも成功している。 しかしそのカッシーニも役割を終える時が来た。最後のミッションは、土星とリングの隙間を駆け抜け、2017年9月15日、土星本体の大気圏に突入した。これは、生命が存在する可能性のある衛星に探査機が衝突して環境を破壊する恐れがあることを防ぐためであった。 今後の探査計画としては、2019年に発表されたドラゴンフライ計画がある。またエンケラドスへのサンプルリターンも検討されているという。ドラゴンフライがタイタンに着陸するのは2034年予定とのことだが、私自身は82歳になっていて何とかその成果を知ることができそうだ。といっても今後の世界情勢の変化や想定外のトラブルなどによって打ち上げが延期されることになれば、さらに長生きしてそれを知るというのは難しくなるかもしれない。 次回に続く。 |