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【小さな話題】ビニール傘から高級透明傘への進化 8月26日(土)の昼、いつもより遅い時間に昼食をしたところ、 ●探検ファクトリー 千葉 使い捨てじゃない!丈夫で長持ち透明傘の工場 という番組が放送されていた。ビニール傘というと、
まず、「ビニール傘」という呼称は不正確であり、「透明傘」と呼ぶのが正しいと説明された。理由は、少なくとも国産の製品では「ビニール=ポリ塩化ビニル」は使われておらず、代わりに「オレフィン系樹脂」が使われているということであった。この樹脂は70℃から−20℃まで形状変化せず、丈夫であるようだ。 今回の取材対象は、千葉県の旭市にある透明傘工場であり、NHKでは企業名は出されていないが、こちらの情報によれば、ホワイトローズという会社であることが確認できた【公式サイトはこちら】。放送でも紹介されたが、この企業は、かつてのビニール傘を1958年に発明、また、国内で唯一、透明傘を製造している会社であるという。 放送ではまず、変わりダネ「透明傘」がいくつか紹介された。その1つでもあったが、政治家の街頭演説用などは、候補者の顔がよく見えるので有用。 放送では続いて、透明傘の製作過程が紹介された。工場ではわずか4人の従業員が作業を分担し、全工程を手作業で行っていた。
放送ではさらに、透明傘誕生の歴史が十代目社長の須藤宰さん(68)により紹介された。須藤さんは現在は社長みずから、熊本の百貨店で実演販売をしているという。余談だが、お名前の「宰」は、うかんむりの「傘」を指している「幸」福な人のように見える。 放送によれば、この会社は江戸時代から代々雨具を扱ってきた。透明傘を生み出したのは九代目社長であった。
ここからは私の感想・考察になるが、まず、このホワイトローズ製の透明傘の値段を調べたところ、直販で11000円から15400円(税別)、樂天市場では11000円から113000円、折りたたみ傘で15400円、Amazonでは9800円から11000円というように、かなり高額であることが分かった。ネット販売ではホワイトローズ社以外のメーカーもいろいろあったが、それらはすべて外国製ということだろうか。 ちなみに私自身は、学生時代から、大学の粗大ゴミ・不燃ゴミ回収所に捨てられていた雨傘を拾ってきて使っていたため、自分でお金を出して傘を買ったというのは、たぶん70年の人生で10回未満ではなかったかと思う。それも殆どは100円ショップの折りたたみ傘、あとは京都での観光中に突然雨が降ってきた時にコンビニで買ったもの程度だったかと思う【購入回数が少ないので、買ったときの記憶は結構残っている】。 拾ってきた傘は今でも数十本は残っているので、私が死ぬまでの間に改めて傘を買う可能性は殆ど無い。但し、外旅行先で急に雨に降られた時のために、軽量で丈夫な折りたたみ傘があれば買ってもよいかと思う。 放送の中でも紹介された「傘カバー」は子どもの頃の記憶に微かに残っている。蛇の目傘も1つだけあったが、そのうちに捨てられてしまった。 あと、最近は傘さし運転が厳しく取り締まられるようになったが、自転車に傘を装着して走ることが認められれば、片手で傘を差して片手でハンドルを握るというような危険な傘さし運転は減るのではないかと思われる。その際には信号などがよく見える透明傘のほうが安全。放送で紹介されていたような逆止弁の穴があれば、走行中におちょこになる可能性も低くなるはず。 |