じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 2月12日の夕刻はよく晴れ、西の空の高く月齢2.4の月が輝いていた。今年は2月10日が旧暦の元日にあたるため、旧暦ではこの日の月が新年最初の『三日月』となる。新月からわずか2日後にもかかわらず随分と高いところにあり驚いた。



2024年2月13日(火)




【小さな話題】昔のTV番組を楽しむ:『たけしくん、ハイ!』、ダブル『篤姫』、『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』

 最近、衛星放送などで懐かしいテレビ番組の再放送を視聴する機会が増えている。「懐かしい」と述べたが内容を殆ど忘れてしまった番組もあり、展開が予想困難な新番組を視るようなワクワク感もある。
  • たけしくん、ハイ!
     2月5日からNHK-BSP4Kで再放送開始。平日に3話ずつ放送され、2月12日時点では『続・たけしくんハイ!』の第3話まで再放送されている。
     初回放送は1985年7月15日〜1985年8月2日、続編は1986年7月21日〜1986年8月8日となっていた。放送時間帯が21:40〜21:59となっていて私が起きている時間帯より遅かったため、当時直接視聴したことは殆ど無かった。たぶん、相当後になってから再放送でまとめて視たのではないかと思う。
     ドラマの舞台は1954年頃ということなので、1952年生まれの私の子ども時代からは10年ほど昔の設定ということになる。その分、終戦直後の影響は大きく残っていたと思われる。
     ドラマの主人公は『たけしくん』であるが、キャストの字幕は父親の西野竹次郎(林隆三)が一番目、西野たけし(小磯勝弥)は二番目、また母親の西野真利子(木の実ナナ)が大トリという順になっており、家族や近所を巻き込んだほのぼのドラマとなっている。このほか祖母の西野菊(千石規子)も欠かせない配役となっている。もっとも、林隆三さんは2014年6月4日、千石規子さんは2012年12月27日にお亡くなりになっていて、もはや名演技にお目にかかることはできない。

     なお、1986年の夏にこのドラマの続編が放送されたあと、12月にフライデー襲撃事件が起こり、この影響で、このドラマはかなりの期間、再放送されなくなった。また本来は続々編以降が創られてもよさそうな人気ドラマであったが、この事件のためかそのような動きは立消えになってしまったようだ。 ドラマの面白さ自体はビートたけしさんとは独立していると思われるので、初めから架空の主人公という設定で朝ドラ風に作り替えてもよかったのではないかという気もする。


  • ダブル『篤姫
     NHK-BSP4Kで再放送されており、私が4K受信設備を整えた頃にはすでに篤姫は大奥に入っていた。そのいっぽう、12月4日からは、NHK-BSで第1回目からの放送が始まった。2月13日時点では、4Kのほうが第45話、NHK-BSのほうは第10話までが再放送されている。このため、同じ週に両方の録画を続けて視聴すると、いっぽうではまだ薩摩にいる若き篤姫と、他方では大政奉還後の混乱期に御台所として大奥を取り仕切っている天璋院を同時に視聴することができる。
     このドラマは2008年1月6日から同年12月14日にかけて初回放送されたとのことであったが、私が見始めたのは途中からであった。その後、2011年3月頃に全話がまとめて再放送されたことがあり、毎回録画していた。最終回、明治に入ってから勝海舟の案内で篤姫と和宮が観劇に出かけたシーンがあったが、その途中で緊急地震速報と大津波警報が発出され再放送は途中で打ち切り、生々しい大津波の映像に置き換わってしまった。
     その後、震災の報道が一段落した頃に最終回が再放送され、いちおう私の手もとには全話の録画をダビングしたDVDがあるのだが、他の番組同様、ダビングしたDVDを取り出してもう一度視るということは殆ど無かった。今回改めて視聴してみると、幕末から明治にかけての政治の動きは、ちょっとしたバラフライ効果で大きく変わっていた可能性がある。王政復古なども、2022年度からの一部の教科書では『王政復古のクーデター』と記されるようになったと聞いているが、ちょっとした力関係の変化しだいでは、徳川将軍の地位を保持したままの新政権が成立していた可能性もあったようだ。もちろん、大局的な流れのなかでは歴史の必然を覆すことはできないだろうが。


  • ローカル路線バス乗り継ぎの旅
     何度も再放送されているが、初期の頃の回はなかなか視る機会が無かった。今回は、2008年3月22日に初回放送された第2弾が1月16日にBSテレ東4Kで再放送されていた。当初これが第1弾だと思っていたが、第1弾は2007年10月20日に、横浜から富山県・氷見までのルートとして放送されていた。但し第1弾はは単発企画の予定だったが、一般的な旅番組とは一線を画す奇抜な内容が好評であったため、2008年度から年2回のレギュラー企画になり、2012年度からは年3回に拡大されたとのことである。
     路線バスの旅の太川・蛭子版はすでに全回視聴しているが、第2弾の頃はまだ太川さんも蛭子さんも若々しく、また蛭子さんも旅を盛り上げようと積極的に発言しておられた。

     なお、2月6日にはBSテレ東のほうで第4弾、京都三条大橋から安芸の宮島までのルートが放送されていた。以前にも視たことがあるが、このルートでは、兵庫県の赤穂から岡山県境を越えるあたりが路線バスではどうしても繋がらない。この時は一部タクシーを利用していたが、今ではさらに不便になっていることだろう。なお、岡山駅と片上を結ぶバスは今でも運行されている。私も岡山市のバス無料DAYに乗ってみようかと思ったことがあるが、特段の観光名所も見当たらないので躊躇している。