じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 このところ食品スーパーで値上げが相次いでいるが、年金生活者の頼みの綱であるラ・ム−でも定番商品が次々と値上げされている。
 写真右はD-PRICEの豆乳(1000ml)で、いつのまにか158円から166円に値上げされていた(税別、以下同様)。
 成分無調整豆乳に関しては最近、近隣のドラグストアの期間限定特別セールで九州乳業の『みどり』ブランドが158円で売られておりこちらのほうがラ・ム−より安くなった。しかもポイントやシニア割引でさらに最大6%ほど安くなるからありがたい。もっともすぐに売り切れてしまい、陳列棚が空っぽの時のほうが多い。
 ちなみに私の豆乳購入履歴は以下の通り。時期は記憶に無い。
  1. 以前は、いくつかの食品スーパーや岡山コープなどでテトラ・ブリック・アセプティック容器に入ったマルサンの豆乳を購入していた198円。
  2. ラ・ム−でD-PRICEの豆乳(1000ml)の購入を始める。138円。
  3. ラ・ム−で牛乳パック入りのD-PRICEの豆乳(1000ml、冷蔵庫で保存)の購入を始める。128円。
  4. ミルクカートンの128円の豆乳が突然姿を消す。やむ終えずテトラ・ブリック・アセプティックのでD-PRICEの豆乳に切り替え。
  5. D-PRICEの豆乳がいつの間にか158円に値上げ。
  6. でD-PRICEの豆乳がいつの間にか166円に値上げ。
最安値からの値上げ額は38円で1本当たりでは大したことはないが、我が家では2日1本は消費しているので年間では7000円近い出費増になっている。『みどり』ブランドは妻の実家のある北九州ではよく見かけるが、この際、岡山地域にもぜひ進出してもらいたいところだ。




2024年6月22日(土)




【小さな話題】NHKトリセツ『腸内細菌』改訂版(2)育菌カード、レジスタントスターチ

 昨日に続いて、6月13日に初回放送された、NHK『あしたが変わるトリセツショー

改訂版・腸内細菌★新育菌カードで健康&老化防止

のメモと感想。

 放送の後半では『対策編』として、腸内細菌を正しく育む方法が紹介された。

 まずは番組ディレクター自身が実践した9週間に及ぶ『育菌』活動により、1.65%だった短鎖脂肪酸を生み出す腸内細菌の割合が9週間後には9倍の15.07%に増加した、という実例が紹介された。このことは、食生活の改善等で、腸内細菌の構成が変えられることを示している。【なお以前別の番組で、それぞれの人の腸内細菌の構成は若い頃に固定してしまい、他人の大腸にある菌を注入しない限りは構成を変えるのは難しいと聞いたことがあった。このあたりのことはよく分からない。】

 『育菌』のポイントは以下の通り【要約・改変あり】。
  1. 私たちが食べた栄養の殆どは小腸で吸収されてしまうため、腸内細菌が多く生息する大腸には届かない。
  2. いっぽう、吸収されにくい食物繊維は大腸まで届く。腸内細菌がそれを元に代謝物を生み、代謝物はさらに別の菌のエサになる。この過程で短鎖脂肪酸が生まれる。
  3. ヨーグルトや乳酸菌飲料の主な役割は菌そのものを腸に送り込むこと。しかし送り込んだ菌は腸に定着しにくいので食物繊維は継続して食べ続けるは必要がある。番組でおすすめする育菌は、今いる菌を育てること。
  4. 日本人の食物繊維摂取量の目標量は男性21g、女性18g(高齢者では男性20g、女性17g)であるが、実際の摂取量は、20歳代で男性12.9g、女性11.9g、70歳代で男性17.5g、女性16.3gというように目標量には達していない。
  5. 京丹後市の腸内最近ランキングトップクラスの人たちの買い物内容を調査したところ、バナナ、ナッツ、ヨーグルト、黒豆、ひじき、わかめ、らっきょう、オクラなどで食物繊維をとっていることが分かった。
  6. 上記4.では目標量に対する不足分はおおむね6gであったことから、無理はせず、とにかく1日プラス6gを目ざすことを推奨。
    • 食物繊維の量が記された各食物の「育菌カード」から合計が6になるように選ぶ。
    • これとは別に、菌のエサになりやすい発酵性食物繊維を多く含む食物のカード「発酵カード」を選ぶ。
    • 選んだカードに対応した食材からその日の献立を作る。
  7. 一般の方々7人も育菌カードを試してみて、食物繊維を1日プラス6gにしてもらう。わずか2週間で7人中6人の短鎖脂肪酸が大きく改善した。


 放送の終わりのところでは、育菌カードの数値のパワーアップについての新情報があった。
 それは、『レジスタントスターチ』の効果を加味したものである。レジスタントスターチは食物繊維の一種の難消化性でんぷんのことで、穀物やイモなどの含まれており、冷やすと増える特徴がある。調理後に冷蔵庫で一晩冷やすだけで水分が抜けて硬くなりレジスタントスターチが増える。白米・もち麦・じゃがいも・さつまいもを調べたところ、食物繊維が1点分増加した。なお冷やした御飯などをレンジで温め直しても量は変わらないらという。




 ここからは私の感想・考察になるが、まず、上掲の7.の実験では、育菌カードに基づく食生活を2週間続けたことで「7人中6人』の短鎖脂肪酸量が2倍に増えたという成果が示されていたが、私が気になったのは「7人中1人」となった若い女性では数値が開始前の59.2から56.6に減っていた点が気になった。統計的には7人中6人で効果があったのだから有意であると言えるかもしれないが、これだけのサンプルのデータでは「すべての人に効果あり」とは言えない点にも目を向ける必要がある【普遍的な効果があるかもしれないし、ある種の体質によっては効果が無いのかもしれない】。数値が減ってしまった女性について、何か特殊な事情があったのか原因をさぐってもらいたいところである。

 私自身の食生活は言われるまでもなく食物繊維が多くなっており便通も規則的で問題ない。そう言えば、以前は炊飯器で炊いた御飯は数日間は保温状態のままにして少しずつ取り出して食べていたが、最近は妻が1日程度で炊飯器から御飯を取り出して冷蔵庫で冷やすようになった。白米のほかモチ麦も入れており、どうやらどこか別のルートで『レジスタントスターチ』の話を聞いたのかと思ったが、妻はレジスタントスターチなんて知らないと言っていた。