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YouTubeの複数の藤子・F・不二雄関連の動画の影響で、テレビアニメのドラえもんを録画・視聴するようになった。そんななか、6月22日放送の前半は『謎解き!ハラハラハウス』という異色な内容になっていた。ネットで検索したところ、どうやら松丸亮吾さんとのコラボになっていたようだ。 その中に4文字で答える謎解きというのがあったが、私には皆目分からなかった。解法を見ればなるほどという気もするが、今どきの小学生はこんな難問でも即座に答えることができるのだろうか。 もっとも、比較的ワンパターンな解法の組合せなので、類似問題を何度か解いた人であれば、それほど難解ではないのかもしれない。 |
【連載】チコちゃんに叱られる! 「夏はなぜ暑い?」 昨日に続いて、6月21日(金)に初回放送された表記の番組についての感想・考察。本日は、
2.の話題は視聴者さん(7歳)から届いた、 ●なぜなつはあついんですか? という質問に答えるものであった。 しかし、この質問にはいくつかの側面があり、『夏』をどう捉えるのかによって答え方が変わってくるように思う。 まず『夏』をどう定義するのかということになる。四季のある温帯地域で日常用語としていちばん暑い季節のことを『夏』と呼ぶのであれば、これは定義上の問題ということになり、 ●夏はなぜ暑い? → 一番暑い季節を『夏』と定義しているから。 という解答で完結してしまう。これは「昼はなぜ明るいのか?」と同じレベルの解答ということになる。 次に辞書的な定義を調べてみよう。『大辞泉』によれば『夏』とは、
ということで放送では「地面と海面の分子が激しく動いて発生した熱が空気に伝わるから」が正解であると説明された。地球温暖化など気象や気候の研究をしている渡部雅浩さん(東京大学)&ナレーションによる解説は以下の通り【要約・改変あり】。
ちなみに、太陽が一番高く昼が長いのは夏至【2024年で言えば6月21日】。いっぽう、一番暑い時期は7月の終わりから8月。暑くなる時期がずれるのは地面と海面が温まるのに時間がかかるため。地面と海面は温まりにくい性質で時間がかかる。海水も海に囲まれた日本では空気に熱が伝わるまでに一ヶ月以上かかり、7月終わりから8月初めが一番暑いと解説された。 ここからは私の感想・考察になるが、太陽からの光が直接空気を温めないというのは意外であった。春先に日射しが暖かく感じられたり、夏の炎天下にじりじりと日光が照りつけるのを感じるのは、太陽からの熱エネルギーを直接感じ取っているからではなく、太陽の電磁波が皮膚表面の水分や血液の分子を動かしているためだろうか、だとすれば結構怖い現象だ。 なお、こたつの中が温まる仕組みについては ●2024年1月6日こたつの中の光が赤いのはなぜ? また、宇宙空間の温度(真空状態での熱の伝わり方)については、 ●2024年6月20日宇宙服なしで宇宙に出たら? で取り上げたことがあった。 私たちは普段、空気のある世界の中で暑さや寒さ、あるいは食べ物などの熱さや冷たさを感じておりそれをあたりまえの現象だと思ってしまっているため、熱の伝導の仕組みについて誤解をしている可能性がある。 なお今回の放送では、気圧配置については何も言及されなかったが、日本の夏が暑くなりやすい原因としては太平洋高気圧やチベット高気圧があることを忘れてはなるまい。ウィキペディアにも記されているように、 ●日本付近では、夏季には対流圏下層を太平洋高気圧が広く覆っている。太平洋高気圧が平年よりも北西に偏り、その上、チベット高気圧が平年より東に張り出す年の夏は、猛暑になりやすいことが知られている。 という傾向がある。 次回につづく。 |