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ベランダで育てているカラー・トワイライト。2021年春にタキイのおまかせ球根10種セットを購入した時に、アマリリス(ヒッペアストラム)やクルクマなどと一緒に送られてきた。肥料が足りないのか日照不足なのか、毎年1〜2輪しか開花しない。 |
【連載】あしたが変わるトリセツショー『枕』(1)玄関マットの利用 6月6日に初回放送された、NHK『あしたが変わるトリセツショー』: ●「枕」のトリセツ!痛み・不眠改善SP のメモと感想。 ちなみにこのトリセツ番組は、今年の4月頃から視聴を開始しているが、ウィキペディアによれば番組自体は2022年4月7日から開始され、これまでで68回が放送されているという【他にパイロット版の『万物トリセツショー』2回分あり】。『ためしてガッテン』(後に『ガッテン』)に似ているという印象を受けていたが、ウィキペディアによれば、じっさい、 1995年度から2021年度まで27年間にわたって放送されてきた『ためしてガッテン』→『ガッテン!』[2]の役割を引き継ぎ、NHKにおける新たな生活科学番組として放送開始。という概要になっているようだ。 ちなみに私の「じぶん更新」という視点から言えば、生活上の「お役立ち情報」も、生活には殆ど関係のない数学、宇宙、生命などについての雑学系知識も、自分を更新するという点では変わりはない。もっとも、死ぬまでの限られた時間の中で少しでも万物の成り立ちについて学ぶということを重視するのであれば、実用的情報はそれほど重要ではない。ま、自分の健康に関係のありそうな話題に限って注意を向けていくことになりそうだ。 ということで本題に入るが、番組ではまず、生活雑貨店の枕売り場が紹介された。枕の形や柔らかさなどを自由に選べるようになっているが、自分に合った枕がなかなか合わず、何度も取り替えているという人もいる。約14万人を対象にしたWebアンケートに基づく『まくら白書2024』によれば、「お使いの枕に満足していますか?」という質問に、満足と答えた人は4.7%、以下「やや満足」が10.2%、「普通」が25.8%。いっぽう「不満」は27.7%、「やや不満」は31.6%となっていて、不満足の人が6割近くを占めているという。 いっぽう、放送で推奨されたのは、玄関マットとタオルケットを積み重ねたものであった。 続いてある整形外科病院の「枕外来」が紹介された。診察にあたっているのは枕を研究して20年以上という医師の山田朱織さん。研究のモットーは自ら試すということで、これまで100個以上の枕を試してきた。その結果たどり着いたのが玄関マット。これによりどの患者も首が大きく反らせるようになった。この効果は論文にもなっており84人のうち半数が改善したと報告されている。 念のためBingで出典を検索したところ、以下のような回答をいただいた。 「枕に玄関マットが有効」というテーマに関する英語論文を探しましたが、具体的な論文は見つかりませんでした。ただし、関連する情報として、2023年に発表された「The Journal of Physical Therapy Science」の第35巻第2号に、枕の高さ調整が首の痛みや身体症状に与える影響についての研究が掲載されています2。 出典はテレビの画面でも小さく表示されていたが文字が小さすぎて読み取れない部分があった。Bingのおかげで、 ●Shuori Yamada, Tohru Hoshi, Michio Toda, Takahiro Tsuge, Ko Matsudaira, and Hiroyuki Oka (2023). Changes in neck pain and somatic symptoms before and after the adjustment of the pillow height. J Phys Ther Sci. 35(2): 106-113. という理学療法関係誌掲載の論文であることが確認できた【無料で閲覧可能】。なお、この研究で使用された材料は以下の通り【日本語訳はGoogleによる】。 表側がポリエステル100%、裏側がポリエステルと綿、滑り止め加工を施した塩化ビニル樹脂でできた縦90cm、横60cm、高さ1cmの日本製玄関マット(カインズ社製、埼玉県)と綿100%のタオルケット(日本タオル卸商業組合販売、サイズ:140cm×190cm)である。日本製玄関マットを三つ折りにして、縦30cm、横60cm、高さ3cmの枕のベースを作った。タオルケットを折りたたんでマットの蛇腹に置き、表面を平らにした。高さは、表面の層を1層ずつ増減させて調整した。平均的な頭の重さは4kgなので、枕を手で圧縮して(4kgの重りを模擬して)、重さで枕が5mm以上沈まない硬さにした。 次回に続く。 |