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ベランダの鉢物の中で勝手に繁殖しているプセウドランテムム・バリアビレ(Pseuderanthemum variabile)。2010年10月25日の楽天版参照。最近は「パステルフラワー」とも呼ばれているようだ。
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【小さな話題】「AはBだが、AはBではない」 さいきん楽しませてもらっているYouTubeの「文系か理系か一瞬でわかる」というショート動画の中で、 ●「AはBだが、AはBではない」という文章を作りなさい という話題が取り上げられていた。文系は「Japaneseは日本語だが、Japaneseは日本語ではない」、理系は「1+1=2だが、1+1=2ではない」と答えていた。 このクイズはけっこう有名であり、じっさいの入社試験面接でも使われているらしいが、まずは検索に頼らず自分で考えてみることにした。 まずショート動画の文系人間の答えだが、これは、 ●Japaneseは「日本語」という意味だが、Japaneseという単語自体は英語なので日本語ではない。 という点で理に適っている。いっぽう理系人間の答えのほうは何を言いたいのかよく分からなかった【←この一連のショート動画では他にも理系人間の解答の意味がよく分からないことがある】。 さて、ここでしばらく自力で正解を探してみる。 まず元の「AはBだが、AはBではない」は論理学的にはありえない命題であるが、だからといって日本語として意味の通る文を作れないわけでは無い。その中でもごく自然なのは、 ●この島の住人は「半分は女性だが、半分は女性ではない」 というような文である【但しここではマイノリティの問題は取り上げない】。ここでは「半分」が「A」、「女性」が「B」となっている。ではなぜこの文が論理的に正しいかと言えば、「半分は女性」という時の「半分」と「半分は女性ではない」という時の「半分」が別の集合をさしているからに他ならない。上掲と同じ表現は、 ●この島の住人は「50%は女性だが、50%は女性ではない」 と言い換えることもできる。すぐに分かるように、これは女性と女性でない住人の比率が半々だから言えるのであって、もし、 ●この島の住人は「51%は女性だが、51%は女性ではない」 とすると合計の比率が100%を超えてしまって矛盾をきたすことになる。 もう1つ、 ●この信号機の色は「ある時は青だが、ある時は青ではない」 という文も成り立つ。ここでは「ある時」が「A」、「青」が「B」となる。文が成立するのは「ある時」が異なる時間帯を示しているからである。 念のため、DeepLで2つの文を英訳してもらったところ、以下のようになった。
さて、続いてネットで関連情報を検索したところ、 ●面接官『「AはBだが、AはBではない」という文章を作りなさい』【2ch面白いスレゆっくり解説】 という動画が見つかった。それによれば、以下のような可能性がある【要約・改変あり】。
最後に、CopilotとChatGPTに文を5つ作って貰ったが、あまり出来映えは良くなかった。Copilotの回答は、 面白いリクエストですね!以下のような文はいかがでしょうか? いっぽうChatGPTの回答は、 うーむ、これらの文は、例外もありますよというような内容ばかりで面接試験では合格になりそうもない。 |