Copyright(C)長谷川芳典 |
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ウォーキング中、大きめの昆虫が肩に止まり、背中に潜り込んで袖口から出てきた。正体はカマキリであったが、なぜ背中に潜り込んだのかは不明。 お腹が大きいのでメスと思われるが、あるいはハリガネムシの寄生で膨れているのかもしれない。 |
【連載】高齢者のQOL(Quality of Life)とQOD(Quality of Dying)(1)これまで述べたことと、新たな視点 10月は私の生まれた月ということもあり、人生について考えることが多い。私の公式の見解は2017年10月に行動分析学会のシンポジウムでの話題提供であり、要旨は、 といった内容であり、また同じ時期に書いた、定年退職前の最後の紀要論文: ●スキナー以後の心理学(26): 高齢者のライフスタイル構築と終末 では、 本稿は、行動分析学の視点から、高齢者のライフスタイルの構築と終末に関する有用な知見を提供することを目的とする。このテーマは、 (1)スキナーの幸福観の概要と高齢者への適用 (2)選択機会と高齢者の行動的QOL (3)複数の行動のまとまりから構成される「活動」概念に基づいて、より巨視的な観点から高齢者のライフスタイルの構築を考える (4)終末期における不安や恐怖への対処 という4つの観点から総合的に検討する必要があると考えるが、本稿では紙幅の制限により、(2)についてはすでに長谷川(2012, 2013)で論じているのでここでは省略し、また(1)と(4)は概略を述べるにとどめ、新しい概念を取り入れた(3)について重点的に取り上げていくことにしたい。という点が論じられた。 72歳という年齢に達することで、上掲で論じた点は殆ど私自身の問題と重なるようになってきた。いくつかの資料によれば、
これまでの私の主な関心事は高齢者のQOL(Quality of Life)の向上という点にあったが、最近は、これに加えてQOD(Quality of Dying)についても考えるようになった。 「Quality of Dying」とほぼ同義で使われる言葉に「Quality of Death」とか「Good Death」がある。ネイティブの英語話者の語感については調べたことがないので分からないが、私の貧弱な英語感覚だけから言えば「Death」というのは「死」という状態を意味する言葉であって、当事者の行動のプロセスが含まれていないような気がする。いっぽう「dying」のほうは、ランダムハウス英語辞典では、形容詞としては、 【1】死にかけている,瀕死(ひんし)の(expiring): a dying man 瀕死の人 the dying and the dead 死にかけている人々と死んだ人々. 【2】臨終の,末期(まつご)の: dying wishes 臨終の願い というようにまだ死んでいない最期の状態を意味しており、名詞のdyingも同じ意味を含んでいるのではないかという気がする。もっとも名詞の「death」にも「死に方」という意味はあり大した違いはないのかもしれない。念のためCopilotに尋ねたところ、以下のような回答をいただいた。 「Quality of Dying(QOD)」と「Quality of Death(QOD)」は、どちらも「死の質」を意味しますが、微妙な違いがあります。やはり、私の関心事から言えばQuality of Dyingのほうが適切であるように思われる。 次回に続く。 |