じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 孫たちが帰省してくるというので押し入れの中から、レゴ、ダイヤブロック、各種のはめ込みパズル、人形、ミニカーなどを取り出したが、孫たちがいちばん興味を示したのはレゴであった。
 これらのレゴはもともと孫ではなくその親が子どもの時に買ったものであり2世代の活用ということになる。孫が小さい時は単体の車や家などを組み立てていたが、今回はテーマ性のある町を作るようになった。右端は、今回旅行した北四国の神社の本殿や門を表しているとのこと。

 もっとも孫たちもあと数年程度でレゴから「卒業」する見込み。3代目が遊べるようにそのまま保管するか、どこかの子ども施設に寄付するかは未定。


2024年12月26日(木)




【小さな話題】一人(孤独)が好きで友達が少ない人は実は…(1)一人と孤独の違い

 12月18日の日記で、「不安と共感は常に連携しながら弱気・強気のバランスをとっていると考えられている」 ということに関連して、
「共感性に乏しい」と言っても、
  • 孤独を愛し、他者に関心を持たない人(無頓着な人)
  • 他者の気持ちを察することが苦手で共感の力が弱い人。
というようにいくつかのタイプがあるように思う。
と記したところであったが、その中でリンクさせていただいた、

一人(孤独)が好きで友達が少ない人は実は…【ゆっくり解説】

という解説動画には興味深い考え方がいくつか紹介されており、私なりの考えをもう少し述べさせていただくことにする。なおリンク先の概要欄によれば、この動画の参考文献としては、
  1. Weinstein, N., Vuorre, M., Adams, M. et al. (2023).  Balance between solitude and socializing: everyday solitude time both benefits and harms well-being. Sci Rep 13, 21160.
  2. Bowker,Stotsky, & Etkin.(2017).How BIS/BAS and psycho-behavioral variables distinguish between social withdrawal subtypes during emerging adulthood. Personality and Individual Differences, 119, 283-288.
がリンクされていた。また、この動画自体、レディング大学の研究結果(上記の文献1.)が基になっているという。上記のどちらの文献も無料で閲覧可能だが、私自身はまだ読めていない。

 さて、動画の冒頭では、一人でいることが好きな人と孤独な人は全く違うとした上で、一人が好きな人には驚きのメリットがたくさんあると指摘されていた。

 動画によれば、「一人が好き」と「孤独」は、
  • 一人が好きな人:自分の意思で一人の時間を楽しむタイプ。
  • 孤独な人:一人でいることに満足していなくて、不安や寂しさを感じてしまうことが多い。
というように区別できる。孤独感を感じると精神的な苦痛や無力感につながることがあるいっぽう、一人が好きな人は、自分から一人でいる時間を選んでそれを楽しんでいる。一人が好きな人は社交的な能力もしっかりあって、必要なときには人と交流することも楽しめるが、自分だけの時間も同じくらい大切にしている。一人が好きな人には以下のような共通する特徴があるという【要約・改変あり】。
  1. 一人の時間が一番落ちつく。
    • 誰にも気を使わず、自分のペースで好きなことを楽しめる。
    • 他人と一緒にいるのも楽しいけれど、ずっとこれが続くとどこか疲れてしまうので、一人で本を読んだり音楽を聴いたりする時間で心のリセットをしている。
  2. 人と話すのは楽しいけれど後でどっと疲れる。
    • 人と話すのは楽しくていろんな刺激や新しい発見があるが、一人が好きな人は会話中に結構エネルギーを消耗してしまう傾向がある。
    • 人嫌いではなく、自分をリセットするために静かな時間が必要。
  3. 予定が詰まっていると息苦しい。
    • スケジュールに余白があると気持ちが楽になる。
    • 予定がぎっしり詰まっているとストレスの原因になる。
    • 自由に過ごせる時間はとても大切。「何もしない時間」を贅沢と感じている。
    • 何も予定を入れずに過ごすことで、心を落ち着け、新たな活力を得られる。
  4. 一人でいるのに全然寂しくない。
    • 「一人イコール孤独」ではない。
    • 一人でいる時間が大切な自己成長の場なので、趣味に没頭したり新しいスキルを学んだりと、一人の時間をポジティブに活用している。
    • こういった姿勢があるからこそ、一人でいる時間を楽しみ、孤独を感じにくい。
    • 一人の時間を大切にしていると、自分の軸がしっかりしてくる感じがある。そういう時間があるからこそ、自分をもっと好きになれたりする。


 私自身は間違いなく「一人でいるのが好きなタイプ」であり、可能であれば健康寿命が続く限りはそれを続けたいと思っている。この先の不安としてはやはり要介護状態になったり、高齢者施設に半強制的に入居させられたりした時に、介護士や同じ施設のじいさんばあさんたちに気を使いながら生活しなければならなくなるということ。もっともそういう事態にならずに突然死することもあるし、入院して寝たきりになればもはや対人関係に気を使う必要は無くなるかもしれないので、あまり深く悩む必要は無いのかもしれない。

 動画では「一人でいるのが好きなタイプ」のみを取り上げていたが、「みんなで一緒にいるのが好きなタイプ」についてももう少し知りたいところだ。本人が「みんなで一緒にいるのが楽しい」と思っていても、じつは嫌われ者で、周囲から「あの人と一緒に居るのは嫌だ」と思われていて、儀礼的に対処されているだけかもしれない。また「みんなと一緒」というのは本当は他者への依存が強く、孤独への恐怖を紛らわすために周りに頼っているだけかもしれない【お化けが怖いので一緒に居てもらうようなもの】。

 次回に続く。