じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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【カナリア諸島その4:機内のトイレマークの謎】 カナリア諸島旅行の小ネタその4。 今回利用したエミレーツ航空A380の機内には、トイレの使用状況を示す16通り(24)の表示パネルがあった。赤色が使用中、緑色が空室ということは分かったのだが、上段と下段の表示にどういう違いがあるのかは、じっさいに観察しても法則性が分からず謎のままであった。 帰国後にGoogleレンズで画像検索したところ、 提示された画像は、航空機のトイレの使用状況を示すサインです。と説明されていた。 なるほど、後方のトイレのほうを観察していなければ、法則性が見出せないのも当然。またランダムハウス英語辞典によれば『AFT』は ●《海事》《航空》船尾[尾翼](の方)にある;後ろの. という意味があることも確認できた。 なおこちらの情報によれば、『AFT』は航空機の後部を意味しているのであって、座席から見た時の前方、後方とは必ずしも一致しない。【実際にそのように設計された飛行機があるかどうかは不明だが】後部トイレよりさらに後ろに座席があった場合でも、トイレ自体は「Lavatory aft occupied」というように表示されるようだ。 |
【連載】チコちゃんに叱られる! 「教会式の結婚式はなぜ増加?」 5月23日(金)に初回放送された表記の番組についての感想・考察。 この日は、
放送では、「日本でクリスチャンじゃな人が教会で結婚式を挙げるのが多いのは、ローマ教皇がお試しでOKしてくれたから」が正解であると説明された。 道前美佐緒さん(流通科学大学)&ナレーションによる説明は以下の通り【要約・改変あり】。
ここからは私の感想・考察を述べる。 まず、私自身の結婚式(1980年代前半)は神前式、子どもたちの結婚式(2010年代)はいずれも教会式であり、世間一般の傾向を反映していると言える。よく言われるように、日本人の多くは初詣に出かけたり、七五三、厄払いなどをしたり、地域のお祭りに参加する時には神道、クリスマスパーティはキリスト教、葬式や墓参りは大概が仏教というように特定の宗派に限定せずに宗教と関わっている。ということを考えれば、結婚式の時だけ教会式を選んだとしてもそれほど奇異ではあるまい。但し、教会式を選んだとしても、その後の結婚生活がキリスト式になるわけではない。なので、教会での挙式を認めることが宣教に繋がるかどうかは甚だ疑わしい。 次に、放送で言及された『ローマの休日』の影響であるが、「映画館の入場料が100円程度だったにもかかわらずおよそ2億8000万円の興業収入をあげ大ヒットした。」という説明から単純計算すると、映画館への入場者数は2億8000万÷100で280万人に過ぎず、それほど多くはないようにも思われる。もっともウィキペディアには、 4月27日公開の東京の日比谷映画劇場では当初3週間の上映期間のところお客が減らずに延々と延ばされ、最終的に5週間と3日となり、開館以来の新記録を打ち立てた。大阪でも開館以来のヒットであった。最終的には1954年公開の洋画での配給収入第1位になっている。となっており、かなりの大ヒットであったことは間違いない。 もっとも、そもそもオードリー・ヘップバーンはウェディングドレスを着ていたわけではないし、また上述のように、教会式の比率が増加したのは1985年以降であることを考えると、それよりも30年前に公開された『ローマの休日』の映画が教会式の結婚に影響を与えたという根拠は乏しいように思う。 教会式を選ぶか、神前式を選ぶかということは、宗教上の信念ではなく、新婦の希望によるところが大きいように思う。とりわけウェディングドレスを着たいという強い要望があれば、どうしても教会式になってしまう。もっとも、神前式のあとで和装から洋装に着替えることもできるので、単にウェディングドレスを着たいという理由だけではなく、チャペルの雰囲気、ブーケ、ウェディングケーキといった流れから教会式が選ばれていったのではないかと思われる。 放送では「ローマ教皇がお試しでOKしてくれたから」が正解であるとされていたが、このことは教会式を実現させるための必要条件ではあるものの、教会式の比率が増加したことの原因にはなっていないように思う。とにかく、1985年以降になぜ教会式の比率が右肩上がりに増加しているのかを説明する必要があるが、思い当たる原因が浮かばない。単にブライダル業界の戦略が効を奏したのか、あるいは『ローマの休日』ではなく1985年以降に大ヒットした何らかの映画が影響を与えたのか、もう少し詳しく調べる必要があるように思う。 次回に続く。 |