【思ったこと】
980109(金) [生活]雪について思ったこと 今朝は東京方面で相当の雪が降ったそうだ。日記猿人の新作200(但し手動更新のみ)リストで、昨日(1/8)の16:24から本日(1/9)の20:24までの200本の日記の1行コメントをチェックしてみたところ、「雪」という文字が46回も出現していることがわかった。 私は東京育ちなので、雪が降れば喜ぶ。12/27の日記にも書いたように、雪であれ霧であれ、日常風景が別世界に塗り替えられてしまうと何となくワクワクしてしまう。もっとも、こういう気分になるのは、ひと冬に5-6回程度の積雪がある地域に限られているようで、根雪になる地方はもちろん、月に10日も20日も雪が降る地方では、雪景色そのものが日常風景になってしまうから、珍しくも何ともなく、ただ不便で無駄な労働を強いられるだけになってしまうのだろう。 そういえば、以前に津山(岡山県)に住んでいた知人が、津山の子供は雪が降ってもあまり喜ばないというような話をしていた。東京でもいつだったか、1月に20何回か雪が降ったことがあったと記憶している。あの時は、東京の子供もさすがに雪を喜ばなくなったとか。あれは10数年ほど前のことだったと思う。 小学校の頃だったが、冬の日本海側は毎日雪が降ると習った。それで、私は、新潟でも金沢でも、冬は1mぐらいの根雪があって、みんな長靴を履いて通学や通勤をしているものだと思っていた。しかし、学生時代にいろいろ旅行してみると、それほど大げさなものではないことがわかった。 数年前に上越市まで出張に行ったことがあった。車窓を眺めていてふと気づいたのは、金沢から富山に入る途中のあたりから、車用の交通信号が、上から赤、黄、青(緑)に並ぶ縦型に変わってきたことである。東京や関西方面に暮らしていると、日本の交通信号(車用)は皆横型(左から青、黄、赤)に並んでいるものだと思い込みがちであるが、積雪の多い地域には、けっこう縦型が多い。もっとも外国では、中国の一部を除いて、横型の信号を見たことは一度もなかったように思う。どなたかその理由をご存じであれば教えていただきたい(日本だけがなぜ横型の信号になったのか、という理由のほうが見つけやすいかも知れない)。 結婚前にはよくユースホステルを利用して旅行をしたものだが、トンネル1つ、あるいは駅を1つ2つ過ぎただけで車窓の景色がとつぜん雪景色に変わるというポイントは、冬に旅行するときの最大の楽しみの1つである。 こういう景色が見られる場所といえば、何と言っても、川端康成の「雪国」で有名な清水トンネルであろう。もっとも私が通ったのは上越新幹線ができる前であったが。 このほか、新幹線の米原付近も興味深い。岐阜羽島から米原に向かう時も、京都から米原に向かうときも、ほんの数分のあいだに一気に積雪が多くなっていく。地元の人はたいへんだと思うが、短時間で雪国の世界を堪能できるのはまことにありがたい。 このほか、身近なところでは、津山方面から米子道を北進するときにも、短時間で急激に積雪が多くなる様子が観察できる。 外国でもこんなところはあったなあ、と思って古いアルバムを取り出してみた。思い当たるところでは、中国のウルムチからトルファンに向かう道がこれにあたる。私が旅行したのは、もう15年以上前の1月の下旬であったが、ウルムチはこの写真のように、一面の雪景色であった。ところが、天山山脈の南側に入るに連れて、この写真のように急激に積雪が減り、数時間ののちにはこの写真のように全く雪が見られなくなってしまう。地球環境がいかに微妙なバランスのもとに成り立っているのかを感じさせるような劇的な変化だった。 |
【ちょっと思ったこと】 |
【新しく知ったこと/リンク情報(翌日朝まで)】 |
【生活記録(翌日朝まで)】 |
【家族の出来事】
|
【スクラップブック(翌日朝まで)】
※“..”は原文そのまま。他は長谷川による要約メモ。【 】は長谷川によるコメント。誤記もありうるので、言及される場合は必ず元記事を確認してください。
|