【思ったこと】
980826(水)[自然]エンゼルトランペットと曼陀羅華(朝鮮朝顔) 昨日8/25に掲載した蝶についてウラギンヒョウモンではないかと書いたが、「動物クイズ」の回答者の方から、あれはツマグロヒョウモンのオスではないかとの指摘を受けた。他の写真も参照しながら模様の形を念入りにチェックしたが、ご指摘のとおりであろうと思われる。また、昨日もお世話になったぢょしゅとほほ日記さんから、ツマグロヒョウモンがカバマダラやスジグロカバマダラという蝶に擬態していることについての情報をいただいた。昆虫の名前と判別はなかなか難しい。 さて、今日の話題もやはり名前に関することなのだが、8/2の「きょうのおかやま」で白色のエンゼルトランペットの写真を掲載した。「きょうのおかやま」は過去ログをサーバーに残していないので、うち夜中に開花している状態と翌朝に朝日を浴びながら咲き続けている白色の一重の花の様子をここに示す。またこの花からできた実を左側3段目に示す。 数日前にはまた、紫色っぽい二重の花の写真を掲載した。今朝またそれが咲いたので、花の斜め前と斜め後ろからの様子を2段目に示した。このなかでも特に最初に掲載した白色の品種は、蕾がまっすぐ上に立ち、夕刻からゆっくりと開花していくさまがどことなく神秘的であり、近寄りがたい気品のようなものを感じさせていた。 ところが先日、NHKの午前中の番組の中で華岡清州に関連して「曼陀羅華(別名:朝鮮朝顔)」が取り上げられていたのを妻が見て、その写真がそっくりであったと言い出した。gooで検索して調べてみたところ、どうもその可能性が高いことが分かってきた。参照したのは、夏の植物サイトにあった朝鮮朝顔のページと、デジタル植物園にあった「曼陀羅華」に関するページであった。花や葉の形のほか、ボール状にトゲトゲがついた種実がそっくりであることが確認できた。 ではエンゼルトランペットと曼陀羅華とはどう違うのか。前掲のページを拝見したところ、どうやら、キダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔)や「ダツラ」という種類がエンゼル(ス)トランペットという名前で呼ばれるらしい。とすると、これを売っていた園芸店もしくはその卸あたりで、曼陀羅華のことを、語感の良さに引きずられて勝手に「エンゼルトランペット」と名づけて売っていた可能性もある。 では、これがもし本当の朝鮮朝顔だとすると、また園芸品種として無毒化されていないとすると、いま世間を騒がしている毒物混入カレー事件などのように、悪用される恐れはないのだろうか。いや悪用と言わずとも、誤って口に入れてしまうことはないのだろうか。gooで検索したところ、朝鮮朝顔誤食事件などというページも見つかったことからみて、危険が多いように思える。この事件は今年の5月8日(金)に横浜市内でチョウセンアサガオをハーブと誤食し,食中毒が発生したという。何でも花屋で「チョウセンアサガオ」の苗を「ハーブ」の苗として販売したために、市内在住の2名(夫婦)が,ハーブと誤認したまま葉約30枚をゆでた後,オリーブ油で炒めてゴマあえにして食べてしまったというのだから、たまったものではない。 花屋ではトリカブトも売っているし、もうすぐ咲く彼岸花だって根茎は毒だと聞いたことがあるから、朝鮮朝顔それ自体を育てることはあまり問題にならないかと思う。ただ、少なくとも私は、「エンゼルトランペット」として購入した苗がじつは朝鮮朝顔であるとは知らなかった。うっかり口にすることはあり得ないと思うが、小さい子供がままごとに使うとか、悪意をもった人がカレー料理に混入させるなどという恐れがある。せめて、栽培管理上の注意事項ぐらいは花屋でも知らせる必要があるのではないだろうか。 <追記>華岡青州のページも2つほど見つかったので、御紹介させていただく。 |
【ちょっと思ったこと】
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【新しく知ったこと】
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【生活記録】
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【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。【 】部分は簡単なコメント。)】
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