【新しく知ったこと】
- 昨日の日記で、炭素14の崩壊について
- なぜ大気中では一定の比率に保たれるのか
- 宇宙線の影響だとしたら、なぜ死んだ生物には宇宙線が当たらないのだろうか
という疑問を述べたところ、掲示板、Eメイル、Web日記等でいろいろな情報を寄せていただいた。そのうちの、愚一記さんがご自分の日記に書かれていた御説明を引用させていただく。
地球の大気の上層で、窒素(原子量14)が宇宙線を受けると、一部が原子量14の炭素の同位体(普通は原子量12)に変化します。この炭素14は、β崩壊によってもとの窒素に戻ってゆくのですが、大気の上層では常に炭素14が生産されつづけているので、生産と崩壊がつりあって、大気中のCO2のなかでは、炭素14と炭素12の比率は一定に保たれるそうです。
植物は生きている間は大気中のCO2を取り込んで体を作っているのですが、死んで光合成をしなくなると、遺体内の炭素12はそのままで、炭素14が崩壊して窒素にかわってゆきます。窒素→炭素14の変化は大気上層でしかおこりませんから、次第に大気中の炭素14の比率とは離れてゆくわけです。
ただ、この「大気中の炭素14が一定の比率に保たれる」というのは、一種の仮定でして、実際には地球環境の変動によって変化するそうです。今回の縄文土器の年代の見直しは、この変化の補正をした結果らしいです。
貴重な情報、どうもありがとうございました。
なるほど、炭素14を生成する宇宙線の影響が地上ではなく大気の上層に限られているから、死体内部では崩壊が進むということなのか。ということは、仮に月の上で化石が発見されたとしても炭素14による年代の測定はできないということですねえ。深海魚の化石はどうなるのかなあ。
※ぢょしゅとほほ日記さんの4/19付日記に追加説明があった。
- 岡大生協の1998年度の供給高は12億4千万円。99年度は16億7千万円の予算。2002年度には21億円をめざすという。かなりの伸張計画となっているが、やや大きめの広大生協で34億、小さめの愛媛大生協で21億というから、まだまだ利用が増える余地があるということか。
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