じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] 初夏のギンナン。この時期は鮮やかな緑色でマスカットのようにも見える。梅や桃と違って、実が熟するまでに半年もかかる。それだけたくさんの栄養分が詰め込まれるのだろう。


6月4日(金)

【思ったこと】
990604(金)[日記]99年5月の日記猿人界(3)新聞がWeb日記を取材することについて(中編)

 昨日の日記の続き。昨日の日記では、Web日記はみな公開されているわけだから、取材をするのだったら直接面談や電話インタビューをする前に、まず日記をたくさん読むことが「百聞は一見に如かず」の「一見」にあたると述べた。

 このほか私には、インターネット全体でどのぐらいの数の日記があると思うかというような質問も寄せられたが、これなども、私が個人的な印象で述べるべき問題ではなく新聞社が多面的な取材網をフルに活用して調べていただく問題であろうとお答えした。

 新聞記事というのは記者が直接見聞きしないと記事になりにくい。これはその通りだと思う。しかし、それにはまず、伝えるべき内容についての全体的な特徴が客観的に把握されていることが必要だ。TVの街頭インタビューなどでもそうだが、ある社会問題について街角で出会った人の生の声をランダムに伝えても世論の動向を反映したことにはならない。まず地道な実態調査を行い、そこで世論動向を客観的に同定する。その上で、あらかじめ録画しておいた多数のインタビューの中からその動向を典型的に示しているものを代表例として報道しない限りは、事実を客観的に伝えたことにはならない。

 Web日記についての取材も同様。新聞社自身がまず地道な独自調査を行いそこからいくつかの典型事例を割り出してインタビューしなければ全体的な傾向を正しく伝えたことにはならないと思う。

 そこで、私は次のような意見をメイルで送ることで回答に代えさせていただくことにした。
.....最後に、新聞社の取材というのは、もともと、記者さんがご自分の足で稼ぎ、ご自分の目で確認された内容に基づくことを基本としているように思います。 ところが、Web日記の取材では、しばしば有名日記作者あてに一般的な質問内容を含むアンケートのようなものを送ってその回答内容だけから判断しているところがあります。 「現場を足で取材する」ことをWeb日記の世界にあてはめるならば、記者さんがまずご自分でいろんな日記を読むべきであろうと思います。 伝聞や風評に頼った取材は、Web日記についての固定観念や偏見を増長させるだけではないかと思います。
 次回は、先日の取材記事について私自身の感想を述べることにしたい。
【ちょっと思ったこと】
  •  6/3に梅雨入り宣言が出された岡山であるが、この日はよく晴れ上がり地面が干上がっていた。19時すぎに講義棟の前の草花に如雨露で水やりをしていると、二部の女子学生が教室から出てきて近くで携帯電話をかけ始めた。内容は別れ話のようなもので「じつはむかし夢中になってつきあっていた男の人がいて、男の人っていうとその人のイメージからどうしても逃れられないので...」とか「このあいだベッドで話したじゃん」などと、ケイタイにありがちな大きな声で通話していた。ここ2日ほど、この日記で通信傍受とか盗聴の話題をとりあげていたが、このように、勝手に聞こえてくる通話内容についてあれこれ言うのも盗聴したことになるんだろうか。

     ま、聞こえた内容はごく一部であるし私の聞き間違いかもしれないのでここからはフィクションということにさせてもらうが、「昔つき合っていた男のイメージから抜け出せないから、あなたとつき合えない」というロジックはちょっと変だ。昔どのようにつき合っていようと、あなたが魅力あるなら好きになるはずだ。「あなたが嫌いになった」とか「別の男が好きになった」と言って別れりゃいいんだろうが、嫌いになったと言えば相手を傷つけるし、他に男ができたと言えば自分が尻軽に見られてしまう。昔の男なんてどうせつくりごとだろう、なんて思いながら水やりを続けたが、こういう通話はせめてグラウンドの隅の人目につかないところでやってもらいたいものだ。
【新しく知ったこと】
  •  岡山市が過去30年にわたって、国の方法とは異なる方式で下水道普及率を算出していたことが問題となっている。1976年に建設省が打ち出した方法は、処理区域定住人口を総人口で割るというものだが、岡山市の方式は、将来増えると予測される人口を処理区域の人口に嵩上げして普及率を算出するというもの。もともとの国の方法に従えば、岡山市の普及率は人口50万人以上の都市では最下位になるという。
     じっさい大学周辺の用水路にはいまだに生活排水が流し込まれ、汲み取り式のトイレの貸家も多い。私のアパートは独自の浄化槽が設置されているが、毎月2回、住人がローテーションで浄化槽から排出される処理水が流れ出す用水路の清掃作業を行っている。
     なぜこのような独自方式をとるようになったのか疑問に思っていたが、6/5朝のNHKニュースによれば、どうやら国からの下水道普及がらみの交付税を余計に受け取るためのトリックであった可能性が高いようだ。この嵩上げによってなんでも毎年1億円分が余計に交付されていたとか。
【5LDKKG作業】
  • キュウリ1本を収穫(合計10本)。タマネギも少々。タマネギは全部で100個以上収穫の見込み。スイカ2個が小指の先ほどに成長していた。
【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。)】