じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] ネジバナ。大学構内の芝地各所で咲き始めた。ひとくちにネジバナと言っても、右巻きと左巻き、直線型などいろいろな咲き方がある。この写真は、左巻きと右巻きが並んだところ。なお、昨年の岡大構内のネジバナの写真が、こちらにあります。ネジバナの右巻き、左巻きについての話題は98年6月4日の日記にあります。


6月16日(水)

【思ったこと】
990616(水)[一般]生協で何を売るのか

 岡山市に本部を置く「おかやまコープ」が来春から、家事援助や介護、無料相談などを含む総合的なホームヘルプサービス事業を開始するという。利用料金は、介護サービスで3700円(/時間)程度、家事援助(食事づくり、洗濯、買い物代行など)で1400円(/時間)程度になる見込みであるという。生協と言えば、もともとは食品や日用品の共同購入が主体であったように思うが、近頃では各種保険事業、旅行斡旋なども扱っている。業務内容もずいぶん多様化したものである。

 同じような現象は大学生協でも見られるようだ。もちろん大学生協の場合は構成員の福利厚生事業を担うということが大前提になっているので、何でもかんでもできるというわけではないが、従来の食堂、文具、書籍の3点セットに加えて、パソコン販売、下宿斡旋、携帯電話やPHSの斡旋、旅行、自動車教習所斡旋、学生の総合保険、さらに地域によっては、学生が暮らすためのマンションの開発・管理・斡旋をする関連会社を設立しているところもあるという。

 生協の事業がこのように多様化・拡大していくことは基本的には利用者にとってプラスになるものであるが、半面、いろいろなリスクを伴うものである。全国屈指の生協の中には、単一事業体レベルでは自力で再建できないほどの大幅赤字を出しているところもあると聞く(←但し、事業拡大の失敗によるものかどうかは不明)。

 生協は農協や漁協と同じく協同組合として運営されている。しかし組合員個人としての関与の度合いは農協や漁協よりもはるかに小さく、自分たちが経営に参加していると自覚している人はあまり居ない。「生協のスーパーに買い物に」などと言う人がいるが、その人にとっての生協店舗は、各種スーパーのうちの1つという以上に大きな意味を持っていないのであろう。

 大学生協の場合は、経営組織上非常に弱いところもある。組織上の最高責任者である理事長、そして理事会や総代会は、いずれも全くの素人である教官や学生によって構成されている。これらの人々は文句や要望を出すことはできるけれど、経営上の細かな問題を指摘したり改善を提言できる目を持たない。実際の組織運営はすべて、専務理事以下のプロの手に委ねられているといってよいだろう。うまくいっているうちはよいけれど、万が一経営不振に陥った時には何も手を打てない現状にある。そういう意味では、近頃はやりの外部評価システムをもっと導入してもよいように思う。
【ちょっと思ったこと】
  • 昼食時に見たTV番組(局名は忘れた)で、援助交際の問題を取り上げていた。援助交際で稼いだお金をホストクラブにつぎ込む高校生がいるという。ホストクラブの男性は口上手で、ウソと分かっていても自分をお姫様扱いにしてくれるのが嬉しいんだとか言っていた。このあたり、ホストクラブが一種の「癒しの場」としての役割を果たしているということか。

    「癒し」と言えば学校や地域でのカウンセラーの役割が期待されているけれど、カウンセラーが来談に応じる場所は原則として殺風景な相談室のようなところだ。お酒の提供はもちろん、スキンシップなども許されない。あくまで言葉のやりとりのなかでの「癒し」が中心とならざるをえない。

    占い師もまたカウンセラーとしての役割を果たしているところがある。こちらは、超常現象や予知能力を強調することで来談者により強力な暗示をかけることができる。

    ホストクラブの場合、果たして来談者の自立を促すような働きかけが行われているのか、単に刹那的な癒しをもたらしているだけなのか現場に行ったことがないので何も分からないけれど、頭ごなしに否定するのではなく、「需要があるからには、カウンセラーや占い師とは違う形でなにがしかのポジティブな結果を与えているに違いない」と評価した上で問題点をさぐっていく姿勢が望まれるところだ。

  • 県北奥津町の苫田ダムの起工式が16日に行われたという。このダムについては計画が表面化してから42年の歳月が経過し、かつては奥津町がダム反対を町是とするなど、はげしい反対運動が繰り広げられたことでも知られている。今になって着工したのは、水資源確保の重要性が理解されたというよりも、高齢化・過疎化の中で反対運動のメリットが無くなったというのが本音であろう。このあたり、2年前に騒がれた諫早湾干拓事業と共通するところがあるように感じた。

    6/17朝日新聞岡山版によれば、広野・奥津町長は「ダムに期待することは何もない」と言い、また、長野前知事が「『水余り』が指摘されているが」の質問に対して「いいじゃないですか。水はたくさん持っていたほうが」と答えるなど[いずれも6/17朝日・岡山版による]など、これといった緊急性が感じられない雰囲気が漂う。果たして石井・現知事のいう「21世紀の岡山を支える重要な基盤整備」になりうるのだろうか。
【新しく知ったこと】
  • 6/16のNHK「ためしてガッテン」は「食物繊維のウソ・ホント」の話題。食物繊維に「不溶性」「ドロドロ型」、「サラサラ型」の3タイプがあるとは知らなかった。ウソに相当するものとして、「食物繊維はノン・カロリー」、「食物繊維を食べると痩せる」、あるいは「食物繊維でガンが治る」など。ドロドロ型の効用としてホントにあたるのは、「コレステロールを下げる」、「血糖値を下げる」、「有害物質をある程度排除」、「便秘予防」、「大腸ガン予防」、「善玉菌増加」。
    なお、番組で紹介された基礎資料がこちらに保管されている。
【生活記録】
【5LDKKG作業】
  • キュウリ1本収穫(合計27本)。発酵鶏糞を埋めてから、人参の種まき。
【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。)】