じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] [今日の写真] ボリビアでみたTVアニメ。左は、言わずと知れたクレヨンしんちゃん。スペイン語でも「Shin-chan」と呼んでいた。右は、最初はピカチュウかと思っていたが登場人物がちょっと違う。しかし日本製アニメであることは間違いなさそうだ。けっきょくのところ、ボリビアでは、日本は「TOYOTA」と「Shin-chan」で特徴づけられているのだろうか。


8月30日(土)

【ちょっと思ったこと】

逆立ちしたほうが上手に絵が描ける

 朝食時、久しぶりに「目がテン!」を視た。夏休みの最終日ということもあり、この日のテーマは上手に絵を描く方法の伝授ということであったが、そのうち前半で取り上げられた「逆さに見ると、左脳によるシンボル化の影響を受けず、上手に絵が描ける」というのは面白いと思った。

 我々は物を眺める時、できるだけ情報を簡潔にして処理し、記憶しようとする。例えば、チューリップがいっぱい咲いている花壇に蝶々が飛び、池に金魚が泳いでいる風景を眺めた時には、それらの形をそっくり画像として取り込むような無駄はしない。「チューリップ」、「蝶々」、「金魚」(もう少し詳しく情報を取り込む場合は、「赤い大きなチューリップ」、「アゲハチョウ」、「小さな金魚」...というように形容詞つきで)というようにカテゴリー化して節約をはかる。ところが、絵を描く時にはその処理が邪魔をして、どうしても、紋切り型になってしまうのだ。

 逆さに見る(デッサンの対象そのものを逆さにする、じぶんの股から覗くように眺める..)と、左脳の影響が少なくなるため、生の画像そのままに再現しやすくなるということであるが、今回の番組ではそれを裏付けるデータが示されていて、分かりやすく説明されていた。

 左脳の影響を避けることは、観察研究の初期の段階でも必要ではないかと思う。最初から固定観念があって観察対象のカテゴリーを絞りすぎると未知のファクターが発見できなくなる。先日のボリビア旅行でも感じたことだが、大勢の人達が集まって何かをしている様子を観察する場合、何をしているのか分からないという時点で観察した時の方が、何をしているのか分かった後に比べて、人々の細かい様子がはっきり見えている場合が多い。




広島の試合数はなぜ少ない?

 セ・リーグの試合は、阪神が甲子園に戻ってから今シーズンの本来の強さを取り戻して4連勝、通算76勝38敗、2位巨人とのゲーム差を15.0、優勝へのマジックを12とした。

 ところでこの「優勝へのマジック12」というのは2位巨人や3位中日ではなく、5位広島が対象になっている。8月30日現在の広島の成績は51勝53敗1分であって勝率5割を割っており、どうみても優勝争いに加われる状況ではないと思うのだが、他チームより残り試合が多く、また、対阪神戦を多く残している(9試合) ために、このような珍現象が起こっているものと思う。ちなみに、8月30日の時点で、阪神が他チームそれぞれより上位になるために必要な勝ち数を調べてみると、
  • 対巨人:あと10勝
  • 対ヤクルト:あと10勝
  • 対中日:あと9勝
  • 対広島:あと12勝
  • 対横浜:すでに確定
となっている。阪神の実質的な優勝マジックは10であると考えてもよさそうだ。

 ここで疑問に思うのは、残り試合数の違い:
  • 阪神:26
  • 巨人:23
  • ヤクルト:28
  • 中日:26
  • 広島:35
  • 横浜:26
である。雨の影響を受けない東京ドームやナゴヤドームで試合をする巨人や中日の残り試合が少ないのは分かるが、甲子園、神宮、横浜と同じ条件のはずの広島だけがこんなに試合を残してしまったのは何故なのだろうか?

 1つ考えられるのは、「いっぱんに天気は西から変化するため」ということ。例えば、低気圧に伴う雨雲が17時頃に広島から岡山付近に達していたとする。そのさい、広島球場ではすでに雨が降っているので試合中止にできる。しかし甲子園ではまだ降り始めていない。雨も降っていないうちから試合中止にはできないので予定通り試合を開始する。いったん始めればそう簡単にはノーゲームにできないので、選手が多少濡れても最後まで続けてしまうというわけだ。

 もっとも、もしこれが正しいとすると、今年だけの現象ではないはず。夏に雨が多い年は、広島の試合数が少なめになると予想されるのだが、実際はどうだろうか。

 余談だが、8月30日は広島・巨人戦が雨天中止となったおかげで、西日本テレビ(読売系)が急きょ、阪神・ヤクルト戦の一部を中継した。この切り替えでかえって視聴率が上がったのではないかと思われたが、こういう場合の放送権料はどのように支払われるのだろうか。