じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
先日の上京時に見た新橋駅SLのクリスマスバージョン。SLは各所に展示されているが、やはり、鉄道発祥の地のSLは格が違う。 |
【ちょっと思ったこと】
ドラえもん映画の発想の貧困 夕食時にテレビのチャンネルをつけたら、映画「ドラえもん・のび太とふしぎ風使い」(2003年シンエイ動画)の終わりの部分をやっていた。しばらく映像が流れてから妻が「これって、いろんな作品の寄せ集めじゃないの」と言った。たしかに、風景の一部は宮崎駿の「ナウシカ」や「千と千尋」そっくりだし、ロードオブザリング、ピカチュウ、それと何かのRPGゲームを連想させるところがあった。要するに、ドラえもん、のび太、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫といったおなじみのキャラが活躍すれば、子供たちは喜ぶということか。こういうアニメを観て、いかに宮崎作品がすぐれているかが改めて実感できた。ちなみに、このアニメを観ていたのは夫婦のみ。かつて年末のドラえもん番組に釘付けになっていた息子など「こんな映画くだらん。結末は分かっている。」などと見向きもしなかった。 こぐま座流星群 12/20朝5時半頃に散歩していたら、北の空と天頂付近で流星を2回目撃した。天文年鑑によれば、12月18日〜24日頃に出現(極大は12月23日12時)する、こぐま座流星群ではないかと思われる。となると明日以降の出現も楽しみだ。 |
【思ったこと】 _31219(金)[一般]門の施錠や防犯カメラでは乱入は防げない 12月18日の午後0時35分頃、京都府宇治市の小学校に包丁を持った男が教室に侵入し、1年生2人の頭を切りつけた。男は教師2人に取り押さえられたが(※)、「火星からやってきた」などと支離滅裂な供述をしており、通院先の医師も「被害妄想的な感じになっていた」と話しているという。宇治警察署では、動機や責任能力の有無を調べているが、精神鑑定で不起訴処分となった場合は刑事責任が問えず、事件の詳細が明らかにできないおそれもあるという。 [※12/20追記]一年二組の担任の女性教諭が包丁を持つ男の両腕を押さえて懸命に防ぎ、そのあとからかけつけた男性教員2名と力を合わせて取り押さえたという情報もあった。 この事件のあとの12月19日午前10時40分頃には、兵庫県伊丹市の小学校に男が侵入し、棒のようなもので女児を殴りそのまま逃走。男は12月20日朝の時点でまだ捕まっていない。 これらの事件に関連して、NHKニュースや朝日新聞記事では
まず、門を施錠すること、防犯カメラやセンサーを常時作動させることで本当に侵入が防げるのかどうか、根本的な疑問がある。 「門を施錠すれば入らないだろう」というのは、法律をちゃんと守ることが前提となった議論である。小学校に包丁を持って押し入るというような異常な行動をとる者は、低い塀や垣根を乗り越えてでも中に入ってくるだろう。夢遊病者のようにふらふらと歩く者なら、門があいていたために迷い込むということもあるが、施錠やカメラで防ぐなどということは、小学校の周りに刑務所並の高い塀でも作らないかぎり不可能であろう。 ではどうすればよいのか。いちばんの問題は、被害妄想の男になぜ包丁を持たせ自由に歩き回らせているのかということだ。通院先の医師は「被害妄想的な感じになっていた」と語っていたようだが、それならなぜ、緊急入院を勧めるとか、家族の付き添いを求めるといった対策をとらないのだろうか。人権を強調するばかりに、子どもたちの命が危険にさらされるようでは困る。 もちろん、犯罪を犯しても刑事責任を問えない者、というだけで拘束するのは明らかな人権侵害である。しかし、そういう者(薬物中毒を含む)に対しては、行政の責任において日常的に生活支援を行い、他者に危害を及ぼすおそれが出てきた時には常時付き添う(もしくは入院する)といったサポート態勢を充実することが何よりも必要ではないだろうか。このほか、閉鎖的な病棟に押し込めるのではなく、自然にふれあいながら治療を続けられるような広い敷地をもった施設も必要だろう。 あとは、万が一侵入があった後の対応だろう。児童が斬りつけられてしまったことから不備ばかり言われているが、宇治市の事件では犯人は教師2人に取り押さえられたという。被害を最小限に食い止めたという点で、池田小の時の教訓はある程度いかされているようにも思える。教師全員に犯人捕捉術を身につけさせるとともに、日頃から現場での訓練を重ねておく必要があることは言うまでもない。 |