じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
アルゼンチン・サルタからアンデス山中に向かう「雲の列車(Tren a las nubes)」。写真は、この列車の折り返し、標高4220m地点にあるPolvorilla鉄橋。 |
【ちょっと思ったこと】
海外旅行は健康に良い? 9月1日の朝は、5時半に自然に目が覚め、アンデス旅行以前と同様、20分程度の散歩に出かけた。ボリビアと日本との時差は13時間、通常なら時差の影響を強く受けるところであるが、帰途に要する時間が何十時間にも及ぶと、睡眠の日周リズムは逆にリセットされやすくなり、一晩熟睡しただけで元に戻るようである。 ところで、観光目的の海外旅行は、ストレスの解消に効果があるだろうか。日常生活上のストレスからは解放されるのは確かではあるが、現実には、長時間の搭乗や時差、さらに今回のツアーのような高所の影響、宿泊施設の不備、寒さ、不衛生などは、それを上回るストレスが降りかかってくるように思う。単純に日常のストレス解消を求めるだけであるなら、やはり、自宅でゴロゴロしながら好きなことをするか、国内の保養地に長期滞在して疲れを癒すほうが望ましいのではないかと思われる。 では、海外旅行はむしろ健康を害することになるのだろうか。これは一概には言えないと思う。明らかに健康にマイナスになるケースとしては、危険度の高い感染症に罹った場合、薬で無理に風邪の症状を抑えた場合などが挙げられるかと思う。しかし、ほんのちょっと体調を崩して自分の力で回復することができるならば、たぶん、免疫力や自己治癒力を高めることになり、長い目で見て、自分の健康保持にプラスになるのではないかと思ってみたりする。 ウェブログを推進する大学 帰国日は台風の影響で岡山に戻れず、やむをえず大阪・心斎橋近くのビジネスホテルに1泊した。その際、地下鉄・御堂筋線の車内で、ウェブログを積極的に教育に取り入れている大学の広告が目にとまった。 家に戻ってからネットで検索したところ、広告主は、こちらであることが確認できた。 興味深いのは、教員、学生、卒業生が一丸となってウェブログ執筆に取り組んでいるところだ。私の大学でも、何人かの学生や院生や教員や職員が、執筆には取り組んでいるが(日記才人登録者アリ)、個人個人バラバラであって、横の繋がりは全く無い。これに対して、リンク先の大学の場合は組織としてこれに取り組んでいる点が大きく異なる。このような大学は全国でも珍しいのではないかと思う。 地下鉄の広告では「ウェブログはWeb日記とは違います」などと書かれてあったようだが、当該サイトを実際に拝見した限りでは、どう見てもWeb日記、というコンテンツも多いように思える。 ちなみに、私が書いているのはあくまでWeb日記であって、断じてウェブログではない。リンク先の大学の場合も、あまりウェブログということにこだわると更新が滞り、企画倒れになってしまう恐れがあるように思う。というか、なんやかんやと形式を整えようとしても、更新(正確には、「エントリー」)を続けているうちに、結局はWeb日記スタイルになってしまうのではないだろうか。 |
【思ったこと】 _40831(火)[旅行]アンデス最深部(1)今回の旅行の総括 今回の旅行は、アルゼンチン・チリ・ボリビア国境付近の山岳地帯を陸路で走破するという内容であった。この地域は、南北6000kmにわたって連なるアンデス山脈の中でも東最も幅が広く、「最深部」の名を冠するにふさわしい地域であると言える。 今回の旅行はまず、アンデスの東側にあたるサルタ(アルゼンチン)から、「雲の列車」と専用バスを使って主脈を越え、チリ側のサンペドロ・デ・アタカマへ。ここで、「月の谷」、アタカマ塩湖、やミスカンティ湖などの湖沼群や、世界最高所にあるタティオ間欠泉(←実際は、噴水泉)などを見物したあと、すぐ近くのボリビア国境に入り、エメラルド色に輝くベルデ湖、真赤な水面をしたコロラダ湖を巡りながら、一面の塩原が広がるウユニ塩湖まで四輪駆動車で走り抜けた。ウユニ湖を堪能したあとは、銀山で有名なポトシ、ボリビアの憲法上の首都であるスクレという2つの古都(いずれも世界遺産)を見学した。 いずれの景色も、これまでの海外旅行と比較して「最高レベル」に値する素晴らしいものであり、まるで別の惑星に来ているかのような感動を与えてくれた。海外旅行はこれからも続けるが、たぶん、今回以上に、日常世界と全くかけ離れた風景を堪能することはできないのではないかと思う。 さて、8月16日の日記では、今回の旅行の難所として以下の5点を挙げた。
なお、今回は、最高宿泊地点4200メートル、最高通過点4700メートルという高所を体験したが、高山病と思われる症状は殆ど出なかった。血中酸素濃度は最低で84。3800メートル地点では90以上をキープできた。私の場合、まだまだ高所は大丈夫のようだ。 |