じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
柳葉ヒマワリ(ゴールデン・ピラミッド)。春に、行きつけの花屋でクサハナビ(タリヌム・カリキヌム)を2ポット買って、1ポットをプランター、もう1ポットを花壇に植えたところ、花壇のほうに植えた株がすくすく育ち、何か変だと思っていたらこんな花が咲いた。葉姿が似ているため、花屋さんが間違えたのかもしれない。 |
【ちょっと思ったこと】
台風23号 気象庁の発表によれば、台風23号(アジア名:トカゲ)の中心は、2004年10月20日6時現在には種子島の南南東約80kmの海上にあり、1時間に45kmの速さで北東に向かっている。6時現在の中心気圧は950hPa、中心から半径220km以内では25メートル以上の暴風、半径750km以内では15m以上の強風が吹いているという。 この台風は、10月20日未明までは、風速15m以上の強風半径が800km以上あり、「超大型」と呼ばれていた(6時現在では大型)。こちらの解説にあるように、「超大型」というのは、いま採用されている「目安」では風速15m以上の強風圏が800km以上の場合にそう呼ばれることになっている。ちなみに、中心付近の最大風速が33m以上ならば「強い」、44m以上ならば「非常に強い」、54m以上ならば「猛烈な」と冠せられることになっている。もっとも、これらの呼称は、必ずしも正しく理解されていないように思う。じっさい「大きさ」と「強さ」はしばしば混同されている。 さらに問題であるのは、上記の「大きさ」や「強さ」はあくまで風速を目安に決められているということだ。「強い台風」というとたくさん雨が降るようにも思われるが、かならずしも強さと雨量が比例するわけではない。 さて、今度の台風だが、さすが「大型」だけあって、そう簡単には衰えそうもない。岡山県では、20日の6時すぎに、全域に「大雨洪水暴風警報」が発令された。これに伴い、大部分の小中高は休校になった。いっぽう、岡大では、暴風警報が発令されたからといって自動的に休講になる規定はない。担当教員の判断で授業が行われる場合もあるし、受講生が少ないので突然休講という場合もある。もともと岡山は暴風警報が滅多に出されない土地柄であり、休講規定のことは大学内部では話題にならなかった。しかし、一年に10個も台風が上陸するようなことになれば、やはり、休講の条件を明文化し、担当教員個人ではなく大学全体として指示体制を整えておく必要がある。余談だが、20日午後には教授会が予定されている。これってホンマに開催できるのだろうか。 |
【思ったこと】 _41019(火)[心理]血液型差別番組を考える(14) 最近気になる「B型者への偏見」 昨日の日記で、 日本人が血液型ステレオタイプに汚染されていることが事実として確認された場合は、差別や偏見を解消するための具体的な手だてが直ちに必要となる。と述べた。 最近このことで非常に気になるのが、B型者に対する偏見である。10月5日の日記で言及したように、 ●「能力探検!ホムクル!!ABOAB血液型性格診断のウソ・ホント! 本当の自分&相性のすべてがわかるスペシャル」/放送日時 2004年6月5日 19:00〜20:50 という番組が批判を受けたことに対してTBSは、 この問題に関してTBSに寄せられた抗議の大半はB型の人からでした。具体的には「B型に対して何故あんなにひどいコメントや偏見ばかりの結果を出したのですか」「B型だけが悪く言われる意味がわかりません」などという内容で,この事から差別に繋がるという懸念を示す御意見もありました。こうした御意見が多数寄せられる内容になってしまった事について、私たちは深く反省致しております。と釈明している(この記述は、こちらのサイトに掲載されていたが、10月13日時点ではすでに削除されていた。)。 「TBSに寄せられた抗議の大半はB型の人からでした。」と書くこと自体が波紋を呼ぶことにこの回答者は気づいていないようだが、それはそれとして、とにかく、この番組を視て傷ついたり不快に思ったB型者が少なからずおられたことは事実である。 少し前に、Web日記仲間で、「B型度チェック」なるWeb診断の結果を公表する人たちが何人か現れた。当該のサイトには、15個の質問項目があり、「はい」または「いいえ」のどちらかにチェックを入れて結果ボタンを押すと、回答者の「B型度」がどの程度であるのか「診断」されることになっている。 あくまで批判資料として最低限の引用にとどめるが、この診断モノには、 というように、「YES」と答えると一般に社会的に望ましく無いと思われるような項目が多数含まれていた。そこで試しに、私の主観で、社会的に望ましくないと思われるほうにYESまたはNOにチェックを入れたところ、なっなんと「あなたのB型度は 極B型 です/あなたのB型度はカリスマ級です」と判定されてしまった(←じつは、ソースを拝見すると、作成者がどのような「判定基準」を持っているのかは一目で分かる)。 ちなみに、この制作者の独り言ページには「”B型度チェック”評判悪いので廃止しました。」と記されているがリンクは生きているようである。 作者自身は、別のところで どの血液型がよい悪いではなく、いろんな性格の人と知る合う事に楽しみがあり、違う考え方も出てくるし、第一同じ性格の人ばかりじゃつまらないと思います。とも述べておられるので、当人に悪気が無いことは十分理解できるのだが、そうはいっても、「B型度」という呼称は、どう考えたって「どれだけB型に近いか」という意味にしかとれない。それを、社会的に望ましくないと思われているような質問項目から測ろうというのは、いくらゲームであると言っても、やはり、B型者へ偏見の表れであるとの誹りは免れないように思う。ちなみにこの方は、「血液型推測」なるWeb診断も開設しておられるが、必ずしも当たっていないようだ。反面教師という言葉があるが、こういう推測テストは、むしろなるべく多くの人が受けたほうが、血液型ステレオタイプがいかに的はずれであるのかを体験的に理解する上で役立つかもしれない。 ところで、世の中には、「わたしはB型だがそれで不利益を受けたと感じたことがない」とおっしゃる方も居られるし、B型有名人を賞賛しながら自分がB型であることを誇りにしている方もおられる。クリティカルシンキングの精神から言っても、少数の事例だけから「B型者差別」と断定することは望ましくないとは思う。 とはいえ、差別というのは多数決論理(=ここでは、多数が認めたらそれを受け入れろという考え方)ではない。B型者100人中99人が「自分は不快ではない。いいよ。構わないよ」と言っても、残りの1人が「傷つけられた」と表明し、かつそれが、「レベル3:生まれつきの属性(性別、血液型、人種など)と結びつけて他人を判断してしまうことの不当性」を訴えているのであれば、それはやはり差別。断固として排除しなければならない。というか、100人中100人が「いいよ」と言っても、10年後に初めて出現する1人が差別を受ける可能性があるなら、我々はそれを未然に防ぐ義務がある。 |