じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
11月5日の6時、金星と木星が0度36分まで接近した。写真左は5時58分に撮影したもの。左から2番目の写真は前日4日の5時55分撮影。1日のうちにもずいぶんと位置を変えることが分かる。写真右端は、10月27日に掲載分。この時は相当離れていた。 |
【思ったこと】 _41104(木)[心理]高齢化社会における共生の知恵(5)世代間の長期的・継続的交流を可能にするための条件 10月30日に行われた日本社会心理学会・第48回公開シンポジュウム「高齢化社会における共生の知恵を探る〜加齢(エイジング)をめぐる社会心理学〜」の感想の最終回。 さて、今回のシンポでは“「個人的−組織集団的」な関わりの軸と、「人為的−自然発生的」な関わりの軸の2軸を想定して、これらが交差する2次元上に各種の世代間交流の試みを位置づけて整理”ということを目ざしておられたようだが、指定討論の中で小林江里香氏 (東京都老人総合研究所)は さらに ●一時的 vs 長期的(継続的、日常的) という第三の軸が必要でないかと指摘された。あくまで私の理解であるが、これは生活の場をどこまで共有するかというと深く関わっているように思えた。 例えば、三世代同居家族であれば、高齢者と子どもは家の中では日常的に交流できる状況にある。しかしその分、他の家の高齢者との交流の機会は少なくなる。 いっぽう、高齢者施設に入居されている場合は、家族や幼稚園児が訪問する時以外は、世代間の交流は無い。但し、すでに述べたような地域統合ケアもあるので、別空間で生活しているというわけでは必ずしもない。 小林氏は、第三の軸において、世代間の長期的・継続的交流を可能にするための条件として、
小林氏はさらに、
小中学生にはまず、元気で、社会の役に立っている老人に会わせ、尊敬やあこがれを懐かせるような教育を進めるべきではないか。「おじいさんやおばあさんから教えてもらう」体験なしに福祉施設を慰問したって、「おじいさんやおばあさんは退屈で可哀相だから歌や劇をやって慰めてあげました」という感想しか生まれてこないのは当然だ。という視点が大切であるように思う。 さて、今回のシンポは、一般市民や学生を対象とした公開いう位置づけであったこともあり、各シンポジストとも、話題提供の内容に苦心されたようであった。心理学関連学会の会員向けシンポのほうが、最初に理論的枠組みが提示される分、かえって分かりやすいところがある。社会心理学会が公開シンポを継続されていることには敬意を表するが、多種多様な聴衆を相手に「話を聞きに来てよかった」というインパクトを与えるのはなかなか大変なことであると感じた。 余談だが、私個人は、何かのシンポに参加した時は記憶の鮮明なうちにWeb日記に感想をまとめることにしている。不十分ながら、今回も何とか一週間以内で完了してよかったよかった。 |