じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 日本漢字能力検定協会の公募による「今年の漢字」には「災」が選ばれたという。13日、清水寺で発表され、「災」は応募総数9万1630票のうち2万936票を獲得した。2位は「韓」で6243票。詳細は、14日の9時以降にこちらで公表されるはずだ。

 そう言えば、自然災害が少ないと言われる岡山でも、今年はさんざんな目にあった。特に台風23号の被害は甚大(こちらに大学構内の写真あり)。左の写真は、今なお残るビニールハウスの残骸。


12月13日(月)

【ちょっと思ったこと】

ふたご座流星群

 ふたご座流星群が13日〜14日に各地で観測されたという(流星群そのもののピークは14日の朝9時)。いつもより30分ほど早く散歩に出かけたところ5時少し前、ふたご座とは正反対の東の空で、一等星くらいの流星が1個、アークトゥルスから真東の地平性方向に落ちるように流れるのを目撃できた。確認できたのはこの1個だけ。その後も双子座方向に目を向けながら散歩を続けたが、2個目を見ることはできなかった。

【思ったこと】
_41213(月)[心理]能動主義から見た「NHKまちかど情報室」(その2)

 少し間があいてしまったが、12月1日の日記に引き続き、NHKまちかど情報室の話題。前回は、11月から9月まで遡るかたちで取り上げたので、今回はその続きとして8月以前の話題を検証してみることにしたい。

 まず、『手入れが簡単 人気の観葉植物』という話題(7/29)。園芸の楽しみの根本が「育てる」行動にあることはこちらでも指摘した通りであるが、現実に植物を育てるとなると、水やり、防虫、雑草除去などが大変で、ともすれば義務的に感じてしまうことが多い。ここで紹介されている観葉植物栽培セットはいずれも手間がかからず、かつ育てる楽しみを残しているという点でうまくできていると思った。

 7月2日放送(5/21の再放送)の『ミニチュアの世界へいざないます』では、ミニチュア作品を収集するだけでなく、自分で作ろうという人も多く出てきていると聞いた。「実物を作る」という行動は労力も金銭的コストもかかるし、作った作品の置き場にも困る。ミニチュアであれば、「作る」喜びを残しつつ、実物を作る場合の困難を避けることができる。

 5月25日放送の『思い出して老後も元気に〜広がる回想法〜』は、「若い頃の自分を思い出すことで、脳を活性化させ老化を予防しようという」という取り組みであるというが、ここでのポイントは、単に認知レベルでの「思い出」しではなく、若い頃の行動が自発できる機会を取り戻そうとしていることである。回想キットなどはまさにその手段である。いまの若者が高齢者になった時には、テレビゲーム各種が新たなキットに加えられることだろう。

 1月21日放送の『続々登場!新ゲレンデスポーツ』では、ゲレンデで楽しめるスキー以外のスポーツが紹介されていた。私自身も、子どもが大きくなってからはスキー場にはちっとも行かなくなった。私のような中級者で、これ以上の上達が望めない年齢の者にとっては、同じゲレンデは10回も滑れば飽きてしまう。より多彩はスポーツができるようになれば足を運んでみたくなるものだ。番組に関連した面白そうなスポーツはこちら。転がるだけなので、あまり能動的とは言えそうもないが。スキー場と関係無いが、自分で「かまくら」を作って泊まることができるキャンプ場なんかもあってよいと思う。

 以上、この一年間の番組に関して私が指摘したいのは、ヒットする商品の中には能動主義の発想に基づくものが多いということ。単に利便性を増すだけや、奇をてらったアイデアではダメ。サービス過剰の現代社会にあって、奪われた能動性を取り戻すような商品を開発することがヒットの一因になっているように思う。