じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
農学部農場の桃畑。昨年の台風でだいぶ被害を受けたが、今年もなんとか花を咲かせた。 |
【ちょっと思ったこと】
観客数でも阪神首位 4月10日のプロ野球では、阪神タイガースが9回2死から逆転勝ち、通算成績を6章2敗1分とし単独首位をキープした。 ところで、阪神が首位となったのは、通算成績ばかりではない。10日の各試合の観客数においても
ちなみにこの首位は、金曜、土曜を含めた3日連続となっている。 ◆4月8日(金)
◆4月9日(土)
国際関係は正義では動かない 中国のいくつかの都市で4月9日、大規模な反日デモが発生し、日本大使館のガラスが割られたり、日本人留学生が殴られるなどの被害が出たという。中国と言えば、今年の11月に国際会議開催が予定されており、私も発表申込みを済ませているところである。日本人の安全が保障されないようでは参加の中止を検討せざるをえない。破壊活動や暴力行為には厳正に対処してほしいと思う。 それにしても、このところ、近隣諸国との関係がすっきりしていない。それぞれ言い分があり、その中で正義を通すことは大切だとは思うが、長い歴史の目で見れば、領土問題なんて、結局は、ある時点での力関係で固定されてしまうもの。それを維持するか、後退を余儀なくされるのかも、けっきょくは力関係で決まっていくものと思う。 ここでいう力関係というのは、決して軍事的な優位性を指し示すものではない。いちばんの要因は、なんと言っても経済的な相互依存関係と競合敵対関係のバランスであろう。要するに、それぞれの国において、友好的交流が利益となる勢力が多数を占めている限りは両国間に戦争は起こらない。それぞれの利益が相反するようになれば、敵対的になっていく。もちろん、地道な文化的交流も不可欠であるとは思うが、それだけで平和が保てると考えるのは非現実的だ。 中国や韓国で起こっているという反日の動きが直接的には「歴史問題などに対する日本側の対応」に起因するとしても、それが急激に拡大するかどうか、あるいは国家間の問題にエスカレートするかどうかということは、経済的要因を抜きにしては語れない。要するに、どういう方向に収束すれば、どういう勢力が得をするのかということだ。例えば、中国の巨大市場に進出をねらっている外国勢力は、反日運動の激化を大いに歓迎するだろう。また欧米諸国にとっては、アジア地域にEUならぬAUが誕生するよりは、アジア諸国間が適度に緊張・対立関係にあったほうが好都合であるに違いない。 遅かれ早かれ、北朝鮮の独裁政権は消滅するだろう。その時に「反日」がアジア各国の新たな合い言葉とならぬよう、経済面での相互依存関係を確実なものにしておく必要があるだろう。 |