じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] ディモルフォセカ。数年前に処分品・ケース売りで購入。このうちのいくつかが大株に育ってたくさんの花をつけた。分類上は「オステオスペルムム」が正しいということだが、発音がややこしく私には到底覚えられない。手前のエクロニス系は花弁が王冠に似ているので、このさい「王冠草」とでも呼べばよいのではと思ったが、すでにインペリアリス(英名crown-imperial)のほうにその名前をつける動きがあるようだ。


4月25日(月)

【ちょっと思ったこと】

尼崎の鉄道事故

 25日の午前9時20分ごろ、兵庫県尼崎市久々知のJR福知山線尼崎駅と塚口駅の間で、快速電車の前の5両が脱線し、先頭部分がマンションに激突。26日朝の時点で死者65人、負傷者442人(乗客総数は約580人)という、1963年の横須賀線鶴見事故(死者161人)以来の惨事となった。

 まず、私がよく分からないのは、事故から10時間、20時間と経っているのに、なぜ生存者全員の救出が完了していないのかということだ。アサヒコムの26日2時24分発ニュースによれば、先頭車両で生存者が確認されたのは午後5時すぎ。事故後しばらくは携帯電話で話ができた人もいるのに、“午後4時半すぎ、「もうあかん」と家族に連絡があった。その後は家族や友人が電話をかけてもつながらなくなった。”となったり、“4人の声が聞こえるが、1人はだんだん小さくなっている」と話した。まもなく男性1人が意識不明となった。”といった記事もある。崩落の危険のあるトンネル事故ならともかく、マンションの1階という特定された空間でなぜこのように手間取っているのかがよく分からない[]。

4/26追記]
他者の日記からの孫引き情報によれば、マンション1階の駐車場の自動車からガソリンが流出し、引火の可能性があるためガスバーナーなどが使用できないのが、救出の遅れに繋がっているらしい。




 ところで、事故が起こったJR線の線名は、NHKではもっぱら「JR福知山線」、朝日新聞では「JR宝塚線(福知山線)」という呼称が使われていた。NHKが「JR福知山線」のほうを使うのは、おそらく、路線の線区として尼崎から福知山までの106.5kmが福知山線となっているためではないかと思う。しかし、ネットで検索したところ、JRおでかけネットの地図では、篠山口〜尼崎までは「JR宝塚線」が使われていた。福知山線というと、京都府福知山市の周辺を思い浮かべてしまう。地元ではどう呼ばれているのだろう?

 今回事故が起こった快速電車は、宝塚発同志社前行きとなっていた。どういう経路をたどるのかと思って、路線情報で調べたところ、尼崎から「JR東西線」、「JR片町線(学研都市線)」を通って同志社前に向かうということが分かった。JR東西線という路線というのがあることは全く知らなかった。




 さて、今回のような惨事があると、事故原因が何であれ、先頭車両に乗ることを躊躇してしまう。じっさい、私自身は、これまで先頭車両に乗ることが多かった。特に先頭車両を選ぶケースとしては、
  • 東海道新幹線下り方面:禁煙席車両の中でも1号車がいちばん空いているので、結果的に先頭車両となる(従って、上り方面に乗る時は最後尾となる)。
  • 東京の私鉄(特に小田急、京王)の下り方面:また、新宿駅からの乗降の特性上、これらの私鉄では、新宿方面は最後部、下り方面は先頭部が比較的空いている。全体が混雑していない時でも、懐かしい景色を見るために、運転席の後ろに立つことがある。
  • 京阪神方面のJR新快速:大阪から京都駅方面に向かう時は、地下鉄乗り換えに便利な先頭車両に乗ることが多い。懐かしい景色も見られるし。
 少し前、八王子・大学セミナーハウスに行くときに京王線特急で運転席の後ろから景色を眺めていたところ、線路の上をネコが横断していて、「わーっ」と、運転席に聞こえるほどの大声をあげたことがあった。幸いそのネコは無事に渡り終えたが、高架線以外の所はけっこうヒヤヒヤすることがある。JRの新快速も同様だ。新幹線の場合は、東海大地震に遭遇して脱線という危険性がある。

 しかし、みんなが「先頭車両は危険」と考えて敬遠してしまうと、各車両の重さのバランスが崩れて、列車全体として脱線の危険が増すようにも思える。貨物列車の場合は、脱線防止のために貨車と空車(台車のみ)の編成を工夫しているというが、人間を乗せる電車ではそこまで心配する必要は無いのだろうか。