じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] 講義棟前のシラー。英名はsquill、もしくはwood hyacinthという。咲きかけの時のほうが整っていて美しい。しだいにヒヤシンスの出来損ないのような形になる。なお、花の中に、ダッチアイリス(たぶん、ナショナル・ベルベット)が1株混じっている。


5月3日(火)

【ちょっと思ったこと】

人生いつでも“熱唱”

 5月4日の朝食時にNHKホリデーインタビュー「細川たかしさん」を視た。細川さんは、北海道真狩村出身で54歳。歌手としてデビューするまでには
  • 農家の跡継ぎとなるかどうか
  • 札幌に出るかどうか
  • 昼間の自動車工場の仕事と、夜のススキノのクラブでのバンドのどちらを選ぶか
という3つの転機があったという。下積み生活8年ではいろいろなジャンルを歌い、番組の中でもドラムをたたきながらジュリーの歌を披露してくれた。

 下積みは長かったが、デビュー曲の「心のこり」が大ヒット。その年には紅白にも出場した。下積みで鍛えられた抜群の歌唱力からみて当然のヒットであったとも言えよう。

 ちなみに、「心のこり」は私が大学4年の時にヒットした歌であるが、妻はこの歌を「自分までバカになりそうだ」と、ひどく嫌っている。ということもあって、妻が長電話をしている時には、わざとこの歌の出だし部分を大声で歌って嫌がらせをすることにしている。





この夏はアトラス山脈へ/海外旅行に優先順位をつける前提

 3月20日の日記で、今年の夏の旅行先について書いた。その時点ではA社企画旅行の
  1. 北欧最高峰登頂とフィヨルドハイキング10日間(8/19〜8/28)
  2. 北欧“巨人たちの住みか”トレッキングと北欧最高峰登頂12日間(8/23〜9/3)
  3. モンゴル大横断15日間(8/3〜8/17)【詳細未定、予告のみ】


という3本を候補に挙げていたが、その後9月2日に学内でFD関連のフォーラムが開催されることが決まったため、2番目は断念せざるをえなくなった。全学のFD委員長を仰せつかっている立場上、いくらなんでも、FDフォーラムの当日に海外旅行というわけにはいくまい。このほか、1.はA社のパンフではあまり宣伝されていない。催行されるかどうか、何とも判断がつかない。3.については現在問い合わせ中である。

 さて、私がよく利用するS社からはまだパンフが届いていないが、S社のWebサイトではすでに、企画旅行の一覧がアップされていた。そのなかで特に興味を持ったのは

●北アフリカ最高峰ツブカル山(4,167m)登頂とサハラ・カスバ・モロッコ周遊の旅(8/19〜8/29)
●ギリシャ最高峰オリンポス山(2,917m)登頂とクレタ島・サマリア渓谷トレッキング(8/5〜8/16)

の2本である。どちらも夏休み期間中であり、公的な用務に支障をきたすことはない。このさい最優先候補に挙げてみようかと思っている。

 このうち、ツブカル山は、標高が高いわりには「登頂はそれ程難しくなく、初めての海外登山としてお勧めです(旅行会社案内文)」ということである。サハラ砂漠での日の出見物のほか、4月14日の日記で取り上げたフェズにも立ち寄ることになっている。こりゃーなかなかよさそうだ。

 もう1つのオリンポス山とクレタ島のツアーのほうは、ギリシア文明についての教養の無い私にはイマイチ有り難みが無い。クレタ島と言っても思い浮かぶのは「クレタ島の人たちは皆ウソツキだとクレタ島の人が言った」というパラドックスぐらいのものである。しかし、山小屋3泊という本格的登山のほか、「ヨーロッパでも有数の渓谷美を誇るサマリア渓谷(旅行者案内文)」へのトレッキングなどもあって、これまで荒涼とした砂漠や雪山の見える風景を好んできた私にとっては新たな風景を体験できる機会にもなりそう。これを第二希望にしてセットで申し込んでおこうかと思っている。

 ところで、3月20日の日記で、
50歳を過ぎた私が行き先の選定にあたって最近特に考慮に入れているのは、

●健脚向き、もしくは高所のツアーを優先する

ということである。私の周囲でも、同じ年代の同僚が腰を傷めたり体調を崩したりしている。元気なうちにハードな所を優先しておこうという目論見である。
と書いた通り、私は、行ってみたい旅行先が2箇所以上あった時は、ハードなコースのほうを優先するという方針をとってきた。しかし、最近、果たして、この前提が正しいのかどうか少々疑問に思うようになってきた。というのは、この優先順位の決め方は
  1. 歳を取るにつれてまずは足腰や高所順応機能が衰えてくるはずだ。→したがって、それが衰える前に健脚向き、あるいは標高5000メートル以上といったハードなコースのほうを優先する。
  2. さらに、飛行機やバスに長時間乗ることができなくなってくるはず。→したがって、それが衰える前に、四駆やバス旅行などの縦走ツアーに参加しておく
  3. さらに、各所を移動するとくたびれるようになってくるはず。→そうなって来た時には、長期滞在型の旅行に参加する。
  4. 旅行への参加そのものが困難になってくるはず。→旅行アルバムサイトの整理をしつつ、自宅の庭で土いじりなどして過ごせばいい。
という4段階で老化が進むことを前提としているのだが、本当にそのように段階的に衰えていくものだろうか。おそらく、何かの大きな病気や怪我で、一気に旅行ができなくなるという可能性もある。今後は、必ずしもハードでなくても、行ってみたいと素直に感じる場所を優先していきたいとも思っている。