じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] ニゲラ(黒種草)。繁殖力旺盛で、この時期、講義棟南側の花壇を埋め尽くす。Googleで「じぶん更新 ニゲラ」で検索すると18件がヒットする。2004年5月24日の日記掲載の写真が鮮明に撮れているようだ。


5月21日(土)

【ちょっと思ったこと】

ボ撮ルンです

 夕食時に視た島田検定!!国民的潜在能力テストで、

●行楽地でペットボトルを持った家族連れが不便そうにしているのを見て、ヨドバシカメラの社員が思いついたアイデア商品は何か?

というクイズをやっていた【長谷川の記憶に基づくため、問題内容は不正確】。私は、ボトルを水筒のように肩にかけるためのバッグではないかと思ったが、正解は、ペットボトルを三脚代わりに使うためのボ撮ルンですという器具であった。

 そう言われてみれば、旅行先で家族全員の写真を撮る時など、三脚があれば便利だなあと思ったことがある。たまたま通りがかりの人がいれば頼むこともできるが、いちばん撮りたい場所に人がいるとは限らない。また、シャッター押しをお願いするという手前、構図についてあれこれと面倒な注文をつけるわけにもいかない。

 ペットボトルを三脚代わりに使うというのは面白いアイデアだとは思うが、安定性はどうなんだろうか。スペック&注意書きには、
  1. 耐荷重:250g
  2. ボトルンデスは、ネジ穴が極端にカメラの中央からずれているカメラには使用出来ません。
  3. ボトルンデスは、キャップの口径が28.5〜30.5mm以外のボトルには使用できません。
と記されているようだが、私が使っているデジカメの場合は本体が約200g。しかし、単三型のニッケル水素電池2本が別に必要であり、電子天秤の中身というサイトではその重さが1本26グラムと記載されていたので、耐荷重をほんの少しオーバーする恐れがある。風の強い日は使わないほうが良さそうだ。

 このほか、私のカメラは「ネジ穴が極端にカメラの中央からずれている」ようにも見える。それと、「キャップの口径が28.5〜30.5mm」というのは、どのくらいのサイズのボトルに相当するのだろうか。500ミリリットル以上ともなればボトルを持ち運ぶことのほうが大変。350ミリリットルでも装着可能なのだろうか。もう1つ、海外のペットボトルでもネジが合うのかどうかも気になる。

 三脚代わりに使えるものとしては、折りたたみ傘を使う裏技というのが昔から知られている。旅行先ではそちらのほうが手頃だが、風が吹くと傘ごとカメラが飛ばされる恐れもある。

 私の場合、自分自身や家族の写真を撮ることはめったにないので、三脚を使う必要をあまり感じたことがない。必要がある時は、ベンチ、岩、柵、太めの支柱などの上にカメラを乗せる程度で間に合っている。アイデア商品としての価値は認めるが、私自身が使うことはまずなさそうだ。





大相撲の優勝争いとプロ野球交流戦

 大相撲夏場所で、横綱・朝青龍が千秋楽を待たずに通算12回目、4場所連続となる優勝を決めた。このことでふと気づいたのだが、大相撲の優勝争いというのは、総当たりのリーグ戦でもないし、トーナメント方式でもない。なかなか面白い対戦方式になっているように思う。

 今場所後に定年を迎える大鵬親方が同じ日に記者会見を行い、柏戸の名前を挙げたというが、柏鵬時代とは言っても、大鵬と柏戸が対戦するのは毎場所一度だけ、もしくは優勝決定戦でもう一度に限られていた。つまり、大相撲の力士というのは、毎日ライバルと戦うのではなく、毎日違った力士と対戦し勝ち星を積み重ねることで優勝を目ざすのである。そのため、かつては、横綱と一度も対戦しない平幕下位の力士が優勝することさえあった。

 いっぽう、昨年までのプロ野球ではリーグ内の対戦成績がすべてであった。いわゆる「お客さん」を作ることで勝率を上げることも可能ではあったが、首位を守るためには2位チームに勝つことが不可欠。従って、ある球団のファンにとっては、同一リーグ内の他球団は常に敵という位置づけにあった。

 いま行われている交流戦は、そういう点では興味深い。極端な話として、交流戦だけでペナントレースを続け、最後にリーグ内でプレーオフをやったらどうなるだろうか。大相撲と同様、全勝チームどうしのプレーオフというのも理論的には可能となるわけだ。

 交流戦を実施したことで、ファン心理も微妙に変化するように思う。この日記にも何度か書いているように、私は、セ・リーグでは阪神ファン、パ・リーグではどちらかというとダイエー(現・ソフトバンク)が好きであった。昨年までの試合方式であれば、オープン戦と日本シリーズ以外ではこれら2チームが対戦することはなく、ペナントレース段階ではどちらも応援することが可能であったが、今年からは直接対決が優勝争いに影響することになり、両球団を毎日応援するというわけにもいかなくなった。

 交流戦については5月10日の日記でも少しふれたように、リーグ内の対戦で勝つということと、交流戦で勝つということは、少々意味が異なっている。じっさい、5月21日終了時点では
  • セリーグ:中日、阪神、ヤクルトの貯金合計は14、横浜、広島、巨人の借金合計は9
  • パリーグ:ロッテとソフトバンクの貯金合計は33、西武、日本ハム、オリックス、楽天の借金合計は37
となっており、パリーグのほうが「赤字」となっている。借金2を抱えているにもかかわらず西武が三位を保っているというのもこのことに影響されている。

 最初の話題に戻るが、大相撲でも、力士を6人ずつに分けて何度も対戦させるリーグ戦方式というのは可能であろう。しかし、大相撲では、圧倒的に強い力士が居ないと優勝争いが盛り上がらない。その一方、下位の力士が金星をあげることへの期待感もある。このあたりが、ユニークな取組決定方式を定着させたものと思われる。