じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
夕日に照らされるケヤキ(5月25日撮影)。写真右は新緑が最も美しい頃に撮影したもの(4月21日)。↓の記事参照。 |
【ちょっと思ったこと】
新緑のケヤキだけが夕日に照らされる条件 5月25日の18時30分頃、農学部農場横のケヤキが夕日に照らされて輝いている美しい光景を目にした(上の右の写真)。周囲や背景の半田山はすでに日陰っており、ケヤキの西側部分だけが輝いていたが、ほんの数分だけの珍しい出来事であった。 ちょうど帰宅の時間に一致するため、その後の26日、27日にもその場所を通ってみたが、25日の時ほどに鮮やかに輝くことは無かった。あれは滅多に起こらない現象であったようだ。 では、なぜケヤキだけが輝くことがあるのだろうか。いくつか理由を考えてみた。 まず、太陽の沈む方向が関係していると考えられる。こちらの地図にあるように、背景となる半田山はこちらに南斜面を向けている。従って、夏至が近づくと、太陽は北西方向に沈むこととなり、南斜面は夕日の陰になるのである。そのコントラストがあるぶん、ケヤキだけが輝いて見えるのだ。 次に、この時期の太陽は、地平線ではなく、半田山の山の端、かなり高い位置で沈むため、地平線に沈む時よりもかなり明るい。照らされるケヤキもそのぶん明るく輝くのである。 にもかかわらず26日、27日に鮮やかに輝いて見えなかったのはなぜか。これは大気の透明度に関係しているようだ。いっけん晴れているようでも、その日によって、透明度は著しく異なる。25日はその点では最高の条件であった。 これから7月頃までは、よく晴れた日には「ケヤキだけが輝く」という光景が見られるかもしれない。但し、ケヤキの緑は次第に濃くなり、あまり見栄えがしなくなる。ああいう景色が一度でも見られたのはまことにラッキーであった。 オケラの声を初めて確認 27日の岡山は最高気温が29.5度まで上昇。その暑さのせいだろうか、夕食後の散歩時、側溝の蓋の下からジーッという低い鳴き声が聞こえてきた。近づくと鳴きやむこともあるので虫であることは間違いない。また、周囲には草も木も生えていない。ケラの鳴き声で間違いなさそうだ。 4月下旬頃から夕食の散歩時にジーッという鳴き声を毎日のように聞いているが、これはクビキリギスの声であり、昨年4月22日に撮影に成功したことがある。この日も農場の茂みで鳴いていた。 幸いデジカメに音声を含むMPEG録画機能がついていたので、ケラとクビキリギスの鳴き声を録音し、比較してみた。これまで、このクビキリギスとケラの声の違いがよく分からなかったが、これによって、はっきりと聞き分けることができた。ケラのほうが弱々しく、「ジーッ」よりは「ビーッ」という音に近い。ネットで検索したところ日本の昆虫カエルの鳴き声 ケラや、あやかし動物園 その10−ケラなどに音声が公開されていた。これと同じ音であり、間違いない。 |