じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真] おかやま国体のもてなし風景。おかやま国体秋季大会では県外からの選手・関係者3万人のうち約8800人を民泊で受け入れることとなっているそうだ。 こちらに関連情報あり。幟は、選手個人の名前入り。国勢調査の時期に国体が実施されていたら、岡山の人口はもっと増えていた?



10月21日(金)

【ちょっと思ったこと】

ゆれやすさ全国マップと大地震生き残り地図

 内閣府は10月19日、表層地盤のゆれやすさ全国マップをWeb公開した。こちらに説明本文、こちらに県別の細かい資料が載っていた。

 さっそく、私の住んでいる岡山県の地図を見たが、県南部、特に岡山市中心部一帯は、最も「揺れやすい」赤色で表示されていて少々驚いた。もっとも説明をよく読むと、これは大きな地震が起こるという予測図ではない。
地震による地表でのゆれの強さは、主に、「地震の規模(マグニチュード)」、「震源からの距離」、「表層地盤」の3つによって異なります。一般には、マグニチュードが大きいほど、また、震源から近いほど地震によるゆれは大きくなります。しかし、マグニチュードや震源からの距離が同じであっても、表層地盤の違いによってゆれの強さは大きく異なり、表層地盤がやわらかな場所では、かたい場所に比べてゆれは大きくなります。この効果を、ここでは「表層地盤のゆれやすさ」と表現しています。「地盤のゆれやすさ全国マップ」は、全国の表層地盤のゆれやすさを地図として表現したものです。
という趣旨のようだ。つまり、揺らせた時の揺れの大きさは大きくても、揺れをもたらす原因が無ければ大地震被害はない。例えてみるに、サイドエアバッグ、ABSなど安全装置が完備した新車と、何もついていない中古の軽自動車では、後者のほうが事故に遭ったときのダメージは大きい。しかし、前者が毎日高速道路を走る一方、後者は、街中の一般道を数キロ程度走るだけであったとすると、前者のほうが大事故に遭う可能性は高い、というようなものか。




 夕刻、生協のブックストアに立ち寄ったら、東京直下大地震 生き残り地図―あなたは震度6強を生き抜くことができるか?!などというセンセーショナルなタイトルの本が積まれてあった。岡山在住の人がこんな本買ってどうするんやろかと思ったが、東京には知人も多いので1冊買ってしまった(←やっぱ、売れるんやろな)。

 この本は、単に「ゆれやすさ」ではなく、23区直下で大地震が発生した場合の被害を細かいエリア別に色分けしており、これがもし正しいならかなり役に立ちそうだ。

 地図を見ながら、自分の住んでいる建物自体の崩壊のほか、老朽木造住宅が多い地域では火災が発生する恐れ、さらに急傾斜地の影崩れなども想定しておく必要を感じた。

 もっともこれだけ綿密な地図を作られると、家やマンションを売りたがっている人は困るかも。とはいっても、自分の町にどういう危険があるのかを正確に知っておくことは大切だ。

 とにかく、住んでしまったらビクビクおびえていてもしようがない。就寝中、通勤中、職場それぞれにおいて、万が一の時にどういう行動をとったら最善であるか、ちゃんと備えておくべきであろう。