じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
文学部の前(←正確には「文学部」と刻まれた石の前)に咲くタマスダレ(ゼフィランサス)。「長谷川が植えたのか?」と訊かれることがあるが、少なくともこの場所に限っては私は全く関知していない。 |
【ちょっと思ったこと】
あれよあれよという間に終わったもの おかやま国体・秋季大会が10月27日で閉会する。この期間は、↓の研究会のほか、某研究費の申請作業、その他各種校務で猛烈に忙しく、結局、何の関わりもないままに終わってしまうことになりそう。 あれよあれよという間に終わってしまったものは国体ばかりではない。国体閉会式より前に日本シリーズが終わってしまうとは思ってもみなかった。 |
【思ったこと】 _51026(水)[心理]短大生の算数力をどう高めるか(3)算数教育に生かす応用行動分析 連載の3回目。 研究会の後半は、「算数教育に生かす応用行動分析」というタイトルであった。話題提供者は米国・オハイオ州立大学で学位を取得された後、ニューヨーク州のホーソン・カントリー・デイスクールに勤務されていたE氏。本年4月より、某私立大附属小学校で特別支援教育担当の教員として活躍されている。ちなみにこの附属小学校では特別支援を必要とする児童を別枠で入学させているわけではない。附属の幼稚園から進学してきた子どもの中から、学習障害やアスペルガーが出てくることがあり、そういう場合に学校として責任をもって特別支援を行うということのようだ。 E氏によれば、算数教育には、「Acquisition 修得」、「Maitenance 維持」、「Generalization 般化」、「Adaptation 適応」という4つの段階がある。それぞれの段階について、最新の応用行動分析の知見を生かした実践例や紹介された。 最終的にポイントとなるのは「しっかり習得させる」ということだそうだ。と言っても、単に「しっかり」と叫ぶだけではトートロジーに終わってしまう。これに対してE氏が「しっかり習得できたかどうか」の基準として挙げたのは、「Accuracy 正しさ」と「Fluency 流暢さ」であった。実際、「習得」の段階で「流暢さ」を高めるような訓練を実施していかないと、のちの「維持」がうまくいかないとのデータが示されていた。このほか、集団教育場面で、各自が持っている小さなホワイトボードに答えなどを書かせて掲げるといった方法が紹介された 今回紹介された方法は、そっくり、小学校の英語教育(←それが必要かどうかという議論は別として)にも応用できそうな気がした。但し、英会話では正確さにあまりこだわると答えが出てこなくなる。身振りや手振り、あるいは語句を補ったり確認をするなどして正確にコミュニケーションを行うことのほうが求められる。いっぽう算数はあくまで正確でなければならないという点でやや性格が異なるかもしれない。 次回に続く。 |