じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典

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[今日の写真]  岡大・東西通りの紅葉(12月3日撮影)。2004年の写真が2004年12月2日の日記に、2002年の写真が2002年11月24日の日記にそれぞれ掲載されている。この紅葉がいつごろ見頃になるのかは、暖冬傾向の有無をチェックする1つの目安となっている。

 もっとも今年の場合は、ここへきて真冬並みの大寒波が到来し、12月5日朝の岡山市の気温は0度台に、また、県北の人形峠では積雪が観測された。紅葉のほうは一気に終幕となりそうだ。



12月4日(日)

【ちょっと思ったこと】

株式投資と麻雀

 このところ日経平均が大幅に上昇している。12月2日の終値は15421.60円。2003年4月28日につけたバブル崩壊後の最安値7603 円から比べると、2倍以上の値上がりとなっている。

 今回の値上がりの原因の1つは、ネット取引を主体とした個人投資家の参加が増えたためであると言われているが、私自身は全く興味が無い。ごくわずかの株式投信と終身変額保険には関与しているものの、今後も株取引に手を出すつもりはない。現物はもちろん、先物取引やら信用取引などはもってのほか。これはぜひとも長谷川家の家訓にしておきたいと思っている。

 株式投資に手を出さない理由は11月2日の日記にも書いた通りである。時間をかけて念入りに分析すれば、株式投資は必ず儲かるものであるとは思うが、そういうことに時間をかける余裕が無い。仮に時間的ゆとりができたとしても、それは、読書、園芸、旅行などの趣味のために使いたいと思っている。

 株式投資というのは、ある意味では麻雀と似ていると思う。麻雀は他の参加者の手を読みながら、役作り、時には振り込まないための安全策を講じて、トータルで得点を稼ぐゲームであるが、株のほうも、他の参加者の動向を見極めて売買に参加することになる。それぞれの企業の収益の配当があるとは言っても、損益の大部分は、ゼロ和ゲームにすぎない。これも麻雀と同じだ。

 麻雀は親睦をはかることをを目的として行われるのが普通であるが、いざゲームを始めたからには、徹頭徹尾、利己主義的に振る舞わなければ面白くない。接待麻雀ならともかく、わざとふりこんだりチョンボをすると、ゲームの面白さは半減してしまう。株式投資も同様であって、他者を儲けさせるために自己資金を投入する慈善家はおるまい。みんなが株式に熱中するということは、世の中全体の利己主義的風潮を助長することにもつながりかねないと思う。同じマネーと言っても、このあたりは、エコミュニティやエコマネーの目ざすところとは、本質を異にしているように思う。

 最後に株式投資と麻雀の一番の違いは、賭け麻雀が法律で禁止されているのに対して、株式の投資は、ホンモノのお金をいくら投じても法を犯したことにはならないという点であろう。

【思ったこと】
_51204(火)[心理]国際行動分析学会北京大会(5)Understanding Cultural Change

 Third International ABA Conference: Beijing, Chinaの参加感想の続き。

 最終日27日の朝は、まず、

●Understanding Cultural Change
Chair: DR. Maria E. Malott (Association for Behavior Analysis)

Cultural Behavior, Cultural Practices and Cultural Groups. DR. LINDA J. HAYES (University of Nevada, Reno)

The Selection of Cultures: A Behavioral Approach to Complex Social Systems. DR. INGUN SANDAKER (Akershus University College)

Laws and Contingencies: Changing Cultural Practices. DR. JOAO CLAUDIO TODOROV (Universidade Catolica de Goias)
というシンポに参加した。お目当ては、LINDA J. HAYES氏とJOAO CLAUDIO TODOROV氏のお話をぜひとも拝聴したいと思ったからである。

 Hayes(LINDA J. HAYES)と言えば、ABAのPast Presidentとして知られているほか、これまでにも数々の論文を拝見したことがあるが、直接お話しを伺うのは今回が初めてであった。ノートパソコンを操作しておられたので、パワーポイントを使うのかと思ったが、画面を早口で読み上げるだけとなった。

 ブラジルのTodorov先生のほうは、私がかつて、ハトを被験体として卒論研究をやった時に、最も中心的に引用した論文を執筆された方である。私が卒論を出したのは1975年、そのころのTodorov先生はまだ若手で売り出し中の研究者であったようだが、30年経って、高い地位についてご活躍の様子がうかがえた。

 私自身もヘタな英語でひとこと発言をさせていただこうかと思っていたところであったが、Todorov先生の講演がギリギリまで長引いたため、質疑無しで終了。これに限らず、この国際会議では、50分程度で終了となるセッションが多く、私が参加したところではあまり活発な質疑に至る機会が与えられなかった。

 次回に続く。