じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
センダンの実の小宇宙。
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【ちょっと思ったこと】
気になる灰皿 与党の税制改正大綱協議の様子がTVニュースで報道されているが、気になるのは、テーブルの上の灰皿である。健康増進法施行後、少なくとも、国会議事堂など公共的な場では禁煙化がはかられているものと思うが、政党の協議は「私的な」場ということだろうか、この写真でも、また自民・公明両党の政務調査会長と税制調査会の幹部による会議でも、それぞれ灰皿が置かれているのが非常に気になる。 この日記でも何度か書いているが、公共の場であろうが私的な協議の場であろうが、多数が集まる場所の空気を有害な煙で汚すということは、周囲の人々への配慮に欠けた行為であり、政治家としては失格であると私は考える。もっとも最近の映像を見る限り、平気でタバコの煙を燻らせているような輩は居ないようだ。であるなら、見苦しい灰皿などさっさと撤去し、全館禁煙にすればよいと思う。 |
【思ったこと】 _51215(木)[教育]大学コンソーシアム岡山の船出(4)地域社会への貢献の重要性 ●岡山経済同友会「教育フォーラム」:大学コンソーシアム岡山の船出〜産学官連携による大学改革〜 の参加感想の最終回。 パネルディスカッションの3番目は、島津・岡山県副知事による話題提供であった。島津氏は、かつての「産官学」と言われていた3者の関係が最近では「産学官」と呼ばれるようになったことをとりあげ、今の世の中は「民」の時代であり、「官」(=ここでは自治体)はサポート役に徹するということを表明された(←あくまで長谷川のメモに基づく、以下同様)。 島津氏はまた、大学教員はもっぱら研究・教育面で評価される傾向にあるが、地域への貢献についてももっと積極的に評価してほしいとも表明された。ちなみに、岡大の教員個人評価項目には地域社会への貢献というファクターが含まれている。私個人の場合は、公開講座担当とか、自治体主催の生涯学習講座担当などがこれにあてはまる。専門領域によっては各種審議会委員なども含まれる。ちなみに、岡山県では平成19年度に第19回全国生涯学習フェスティバルが開催されるそうだ。大学コンソーシアム岡山としても、この企画を支援していくことになるのだろう。 岡山県には岡山県立大学があり、県と県立大学の関係、県と他の大学と関係をどう位置づけているのかぜひ伺いたいところではあったが、今回はそのことへの言及は無かった。 パネルディスカッションの最後は、永島・岡山経済同友会代表幹事による話題提供であった。永島氏は、経済同友会代表幹事と、中国銀行頭取というそれぞれのお立場に分けて考えを表明された。 永島氏によれば、企業が期待する人材は得られにくくなっている。そういう中で、日本人学生のコミュニケーション力、ディベート力は、アメリカ人学生と比較した場合のみならず、最近では、中国や韓国の学生よりも競争力という点において劣っているところがあると指摘された(←あくまで長谷川のメモに基づく、以下同様)。 今後の方向として、起業家を育てる教育、キャリア教育の充実、インターンシップ、(通称としての)ビジネススクールなどをサポートしていきたいと表明された。 パネリストが一通り発言された後は、基調講演者の竹原・東京大学副理事から、ターゲッティングの重要性、県民のニーズ調査が必要、15大学のベスト100人を選ぶアイデア、などのコメントが寄せられた。 その後、会場の経済同友会会員、大学関係者、県会議員、高校教員などから質問や意見が活発に寄せられ、14時20分から始まり16時30分まで2時間以上に及ぶパネルディスカッションは、活況のうちに終了した。コーディネーターの松畑氏が最後にまとめられたように、このコンソーシアムの発足にあたっては、まだまだ課題が山積している。私自身が指摘した単位互換なども、このままの形ではうまく機能しないだろう。これらを解決し、一大プラットフォームとして発展するよう期待し、また私自身も微力ながら貢献していきたいと思う。 |