じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
座主川沿いのムシトリナデシコ。昨年5月12日の日記にも、同じ場所の写真あり。但し、今回は東向き(上流方向)のアングル。なお、特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律の件だが、このリストには当該植物は含まれていないように見える。出典を読み返してみると、ムシトリナデシコ自体が特定外来生物リストに指定されたわけではなく、国の一般的な方針を紹介しているにすぎないと解釈できる。
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【思ったこと】 _60512(金)[一般]松井秀喜選手の怪我は日本国の一大事? 大リーグ・ヤンキースの松井秀喜選手が11日のレッドソックス戦の1回表の守備のときに、相手バッターの打球に対してスライディングキャッチをしようとして左手首を骨折し入院。これによって、日米通算の連続試合出場の記録は1768試合で途切れることになった。 このニュースは、11日夜、12日朝6時台、12日朝7時台のNHKニュースでトップニュースとして取り上げられ(※)、7時台のニュースでは、怪我をした映像、手術の様子、関係者やファンのインタビュー、連続試合出場の経緯などが、最優先ニュースとして約6分間にわたり放送された。このほか、NHKオンライン7時20分更新画面では、「松井選手骨折 NY市民も関心」という見出しが新たに第二位に挙げられ、また5月13日の新聞テレビ欄によれば、13日19時からのNHKニュースは「骨折のヤンキース・松井選手手術結果は」が重点的に取り上げられる予定であると記載されていた。 [※]朝7時台のニュースの冒頭では「韓国籍のウ・シユン容疑者 頻繁に北朝鮮渡航 密輸交渉か」という項目のほうが先に紹介されたが、ニュース本体は、松井選手の怪我、手術の様子、インタビュー、連続試合出場の経緯などが、最優先ニュースとして約6分間にわたり放送された。その後の7時半の時には再び、トップ項目最上位に挙げられていた。松井秀喜選手自身には何の恨みもないし連続試合出場は大変な記録だとは思うが、これって、受信料を徴収している「公共」放送が、ニュースのトップに6分間も充てて最優先で報道しなければならないほどの重大ニュースなのだろうか。 また、普通、「手術が無事成功した」というようなニュースは、世界や日本に重大な影響を及ぼすような著名な方の命にかかわるような手術が行われた時に報じられるべきものである。試合出場への早期復帰が期待されているとはいえ、成功か失敗か、固唾をのんで見守るというような大事態でもあるまい。 受信料を徴収している「公共」放送が、松井秀喜選手に関して偏重報道をしている点については、この日記で何度も批判してきたが、いっこうにその姿勢が改められていないのはまことに残念。最近では、契約単位を世帯から個人へ移行し受信料強制徴収をはかるという話まで出ていると聞くが、大リーグの一選手の怪我のことを朝7時台のニュースの最初の6分間で取り上げることがどうして「公共的」と言えるのか、私には全く理解できない。 そう言えば、この日のNHK衛星第一では、
民営化に熱心ないまの与党勢力がなぜ、NHKの分割民営化を推し進めようとしないのかと長年疑問に思ってきたが、最近、少しそのからくりが判りかけてきた。 郵政民営化の場合は、もともと日本国民の多くが郵便貯金、簡易保険、郵便小包など利用していたことから、民営化されることで銀行や外資系保険会社や宅配会社は、郵政が彼らと同じ土俵に上がってで競争を展開しても、既得権益が奪われることはない。逆に新たな販路を拡大できる可能性が広がったのである。つまり、民営化で不利益を被る企業は無いので、反対論はおこりにくかった。 ところがNHK民営化の推進するということは、これまで受信料徴収で作られてきた番組を、テレビCMや有料会員制に切り替えて存続させるということになる。そうすると、民放各社はその分、CM収入が減り、また、有料放送会社も熾烈な競争を余儀なくされる。NHKが受信料をとって存続しているほうが棲み分けがうまくできるということなのだろう。これでは、私の持論である、「災害緊急放送」、「公共的な報道」、「教育教養」などを切り離した上でのNHK分割民営化というのは当分実現しそうにはないなあ。 |