じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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[今日の写真] 数日前、道路脇の水たまりに黒いススのようなものが浮かんでいて、動き回っているように見えた。こんな動物は居るはずがない、このあたりでは前夜に花火を楽しんでいる家族があったのできっと、そのススが風で飛ばされて動いているように見えるのだろうと思っていたが、道路が乾いた時に念入りに観察してみると、これらはススではなく、自力で動いている生き物であることが確認できた。

 おそらく黒色のアブラムシ(←ゴキブリではなく、アブラムシ科の昆虫のほう)であると思われるが、なぜこんなところで大量に発生したのかは不明。

 なお、この生き物たちは3日目には姿を消した。


7月4日(火)

【ちょっと思ったこと】

NHKはミサイル発射にどう対応したか

 いつものように5時すぎに起床してテレビのスイッチを入れたところ、NHK総合ではW杯ドイツvsイタリアの生中継をやっていた。天気のことが気になったので別の局にチャンネルを回したところで、初めて「北朝鮮ミサイル発射」のニュースを知る。私がたまたま視た民放番組では当初、「稚内から110kmあたりに着弾、複数発射された模様」(←長谷川の聞き取りのため不確か)というように伝えられていたので、これはエライことになったぞと思ったが、その後、落下地点はもっと離れた場所であるということが分かった。

 その後ふたたびNHK総合にチャンネルを合わせていたところ、5時半になってやっと、サッカー中継画面の外枠で、当該のテロップニュースが流れた。NHKは結局、ドイツvsイタリア戦が0-0のまま延長戦に入った5時50分頃になって、NHK総合のほうをミサイル関連報道に、サッカー中継のほうはNHK教育で行うように内容を切り替えた模様である。

 これまでの報道によれば、ミサイルが発射されたのは、5日の午前3時半、4時、5時の3度であったという。これまでのところ、日本国内、海上の漁船、民間航空機などが被害を受けたという情報は入っていないが、2発目、3発目、さらには4発目のミサイルが飛んでくるかもしれないという緊迫した状況の中で、呑気にサッカー中継などやっていてよいものかという気がした。

 いちばん気になるのは、今後、北朝鮮が本気で日本を攻撃しようとした場合に、どういう防衛体制がとれるのかということだろう。また、攻撃の意図はなくても、打ち上げの失敗で、日本国内のどこかに破片が降ってくる場合もあるだろう。そんな時、NHKは今回と同じくスポーツ中継(←たぶん、大リーグ中継あたりか?)を続けているつもりだろうか。

 今回の件でもう1つ難しいのは、防衛上の機密と国民の安全との関係だろう。政府中枢部は、今回の発射について、おそらく何らかの事前情報を得ていたものと思う。しかし、それをいちいち公表していたのでは、情報入手ルートがバレてしまい、本当に危機的状況が迫っている時に対処できなくなってしまう。そういう点では政府側から、「確認作業中」や「情報収集中」といった曖昧なコメントが出されるのはやむを得ないことだろう。北朝鮮のほうにもおそらく、日本政府がどこまで正確かつ迅速に対処できるのかを探る目的があるのではないかと思われる。

 ところで北朝鮮と言えば、拉致問題、核開発、自国内での政治犯虐待、貧困、さらには今回のミサイル発射など、悪いニュースばかりが続く。一日でも早く民主化され、韓国と統一国家を作ればいいのに、と思う人々は少なくないものと思われる。しかし、この日記でも前に書いたことがあるが、日本やアメリカが北朝鮮に対して壊滅的打撃を与えるような強硬策をとれないのは別に理由があるからだ、というのが私の見方である。

 というのは、まず第一に、朝鮮半島に統一国家が成立し北東アジアが平和になった時にいちばん嫌われるようになるのは日本ではないかと思うからだ。いまでさえ、日本と韓国の間には、さまざまな軋轢がある。しかし今のような北朝鮮が存在する限りにおいては、共通の脅威に対処しなければならず、協力関係を断ち切るわけにはいかない。北朝鮮が消えてしまった時に、両国は何に関して協力するのか。残念ながら、今の時点では、経済的な協力関係も、「冬ソナ」をきっかけとした文化交流もイマイチ不足しているように思えてならない。

 第二に、北朝鮮が今のような行動をとり続ける限りにおいては、日本がいくら防衛力を強化しても中国、韓国、ロシアから「敵視政策だ」とか「軍事的脅威だ」と言われる可能性は少ない。あってはならないことだが、この先、何十年か先に、それらの国に強大な反日政権が誕生し日本を攻撃してこないという保証はない。友好関係の発展を願うのは当然であるとしても、万が一に備えておく必要はあるだろう。

 第三に、アメリカのほうの都合。もし、北朝鮮が民主化され北東アジア全体に強固な友好関係が築かれたとしたら、もはや、アメリカの基地を日本に置く必要は無くなる。何とかして、アジアで影響力を保ち、アジア進出の足場を確保するためには、共通の敵としての北朝鮮の存在はぜひとも必要なのであろう。

 というような、それぞれのお家の事情と思惑と本音があるせいだろうか。何年たっても何十年たっても、この地域の状況は、そう簡単には好転しないように思われる。





台風3号、中国地方直撃か?

 昨日の日記で台風3号が急速に発達したこと、また、米軍合同台風警報センター(JTWC)の予想(7月3日現在)では、7日の18時頃に沖縄の東海上を通過し、8日18時頃には四国沖に達するという図が描かれていたことについて触れたが、この台風はその後さらに発達し、気象庁の平成18年07月05日03時45分発表の情報では、中心気圧は920ヘクトパスカル、中心付近の最大風速50m/s、風速25m/s以上の暴風域は半径200kmとなっている。

 さらに気になるのは、米軍合同台風警報センター(JTWC)が、7月8日夕刻から9日夕刻にかけて、中国地方西部を通過するという予想を出していることだ(7月4日18時現在)。進路が多少外れても、梅雨前線を刺激し、各地に大雨を降らせるのは必至である。困ったことになった。