じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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[今日の写真]  昨日の日記で減量作戦の話題を取り上げたが、健康診断日の公式体重は62.3kgであり、前年度測定値61.9kgを下回るという数値目標を達成することができなかった。

健康診断の前日と前々日に、岡山県・自然保護センター龍ノ口グリーンシャワー公園で山歩きをして減量を試みたが、泥縄作戦では限界があったようだ。

 写真左は、岡山県・自然保護センターで見たキイトトンボ。こちらの解説に「オスは尾の先でメスの首もとをつかまえ、...」と記されていたところから、上にとまっているほうがオス、首をつかまれているのがメスであると判断できる。

 写真右は、龍ノ口グリーンシャワー公園で見たハグロトンボ(オス)。この近辺では、胴体の黒いメスと合わせて、複数の個体が乱舞していた。

私の減量作戦は、体脂肪減少が主目的であり、体形や容姿などにこだわるものではないが、そうは言っても、トンボの細身はうらやましい


7月31日(月)

【思ったこと】
_60731(月)[心理]崩壊?日本人のモラル(1) 料金所強行突破はモラルの低下が原因か?

 各種報道によれば、全国の主な高速道路で料金を支払わずに料金所を強行突破する車がこの5年間で3倍以上に急増し、昨年度は93万台に上ったことがわかった。このうち、東京都内を走る首都高速で昨年度、強行突破した車はおよそ36万台で、徴収できずに未払いとなった料金は2億6000万円にのぼったという。ETCの出口が突破しやすいこと、自動化が進んで人手による通報ができないこと、厳重な防止システムを導入すると料金所出口が混雑してコスト削減上逆効果になることなどが、無法者の見逃しにつながっているように思われる。

 ところでNHKオンライン記事には、
  • 会社側は、料金所の監視カメラを高性能なものに切り替えるなどして監視を強め、強行突破した車や人物の特定を進めたうえで、突破を繰り返す悪質なものについては順次、刑事告訴する方針。
  • 首都高速道路株式会社営業部の松矢久史さんは「一部の心ない利用者のモラルの低下が原因だ。車を凶器のように悪用して力ずくで通行するという犯罪行為であり、われわれとしては絶対に許すことはできない」と話している。
などと書かれてあったが、これってなんか、変じゃないかなあ。

 まず「突破を繰り返す悪質なものについては順次、刑事告訴する方針」とあるが、突破行為はたった1回でも重大な犯罪行為である。この記事だけ読むと、「1回だけだったら突破しても悪質ではない」というように読める。

 次に「一部の心ない利用者のモラルの低下が原因だ」とあるが、「心ない利用者のモラルの低下」という範疇に収まるのは、たとえば、サービスエリアのゴミ箱に家庭ゴミを捨てるとか、渋滞中に側道やバス停道路を通って割り込みをかけるというレベルの行為に限られると私は思う(←もちろん、これらの行為もは許容できるものではない)。料金所突破がモラル低下というなら、コンビニでの万引きも、振り込め詐欺も、みんな「モラル低下原因説」で片付いてしまう。

 では、なぜ93万台にも上る犯罪行為が起こっているのか。行動分析学の原理から言えば、犯罪行動は、それが強化される時に多発する。つまり、料金支払いは「好子消失」であるからして、強硬突破しても咎められないのであれば、好子消失を阻止するような強化の随伴性が働いて、ますます突破行動が行われるようになるのは当然といってよいだろう。

 いっぽう、民営化された運営会社(旧・道路公団)にしてみれば、1日あたりの料金収入を最大にするような対応しか取りづらいところがある。強硬突破による損失が2億6000万円(←首都高)にのぼったとしても、完全防止策や刑事告発のために必要なお金が3億円を超えるのであれば、結果的には見逃したほうがお得ということになる(←けっきょく、損失分は通行料金に反映され、真っ当な利用者が穴埋めすることになる)。そういう利益優先の事なかれ主義的態度が、新たな犯罪の温床となっているのではないだろうか。

 さて、それではどうすればいいのかということになるが、思いつくままに対策を挙げてみるに
  • ETCゲートの直前に予備ゲートをもう1つ設け、ETCカードがきっちり挿入されていない場合は、そこで赤信号を点灯させる。赤信号を無視して突破した場合は、道路から車止めを突き出させてこれを阻止する。
  • 強硬突破の多い出口の先に気がつかれないように検問所を設ける。また突破者は即刻現行犯逮捕。運営会社の告発を待たず、別途10万円以上、悪質な場合は実刑を科せるように法律を改正する。
  • このほか、ナンバープレートの偽装や隠蔽について、取り締まりを強化する。