じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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[今日の写真]
今年はイチョウ並木、ケヤキ、アメリカフウ、モミジのどれをとっても最高の紅葉となったが、なかでもとりわけ鮮やかに輝いているのがカイノキ(楷樹)。手前のオスの樹はすでに殆ど葉を落としてしまったが、メスの樹のほうは今が最高。色合いは日々変化しており、何度見ても見飽きない。



12月3日(日)

【思ったこと】
_61203(日)[心理]日本心理学会第70回大会(10)その安全対策は有効ですか?(1)

 福岡市で日本心理学会第70回大会が開催されたのは11月3日から5日。学会等の参加感想はどんなに遅くても2週間以内にWeb日記に記すことを鉄則としていたのだが、今回は、大学教育関係の連載を続けていたため、なんと1カ月が経過してしまった。鉄則から外れることは承知で、微かな記憶を呼び戻してみることにしたい。

 さて、大会初日の夕刻には

●その安全対策は有効ですか? 〜心理学の視点で考える交通・産業・医療のヒューマンエラー・違反の防止策〜

というシンポジウムが開催された。幸いなことに、この時の要旨は、まだこちらから閲覧できる状態にある。また、当日も御紹介があったが、各話題提供者の発表趣旨等は、医療安全の心理学研究会というサイトの中の「主催企画」のところから閲覧できるようになっていて、まことにありがたい(←自分のパソコンにインストールしている関連ソフトのバージョンが古いと、閲覧の際にフリーズすることがあるので要注意、また、当然のことながら、こちらの注意書をちゃんと守る必要がある)。




 まず、この問題についてまず、私の基本的な考え方を述べておくが、私は、安全を守る行動というのは他のオペラント行動と同様、
  • 弁別(←手がかりをちゃんと見極める)
  • 強化(←その行動がちゃんと起こる)
ということによって形成されるべきものであると思っている。もし、危険を見逃したり、確認を怠るということがあるとしたら、それはオペラント強化と維持づけがうまくできていないからである。どの部分ができていないのかを分析することこそが安全につながると考えている。

 このほか、自然な行動の流れの中で、いかに安全な行動を起こさせるかというプロセスの分析、間違いにくくするための工夫などもある。次回以降に詳しく述べることにしたい。