じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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[今日の写真]
座主川沿いのメタセコイア。12月10日撮影の虹の写真にも写っているように、大学構内各所に植えられており、この時期に落葉する。この樹木による花粉症というのは聴いたことがない。こちらの記事によれば、「1941年に中国四川省で発見されるまでは生きているものは知られていなかった。」ということなので、現代人にアレルギーを引き起こすだけの年数がまだ経っていないと考えるべきか。



12月12日(火)

【思ったこと】
_61212(火)[心理]日本心理学会第70回大会(18)その安全対策は有効ですか?(9)ボケ型人間とドジ型人間

 11月3日に行われた表記シンポの感想の連載最終回。

 シンポではもうお一方、K氏による「医療による管理」という指定討論があった。その中で興味深かったのは「ガラスのコップ」という例えである。ガラスのコップは耀きをはなつキレイなモノだが、その破片はたいへん危険である。ではそれを新聞紙で包めばどうなるか。確かに、包む前に比べると危険の確率は低下するが、外からは見えなくなるので、取り扱いを誤ればもっと危険な存在になる。医療現場にもこういう、数多くの「ガラス」が潜在している。例えば手術は行為そのものが「ガラス」であるし、薬物アレルギーや鳴りっぱなしのアラームも同様。このほか、「エラーを起こしやすい」といっても、新人とベテランではその中味が異なること、「あなたはボケ型(error error of of omissin)」?ドジ型人間(error of error of commission)」?」といった話題が提供された。

 最後の「ボケ型?ドジ型?」というのは、今回のシンポの司会者のH氏(R大学)の御著書の中にもよく出てくる分類である。2004年刊行の

●失敗の心理学〜ミスをしない人間はいない〜 日本経済新聞社 667円+税 ISBN4-532-19253-6

という一般向けの本の40〜41ページには、簡易版ドジ型・ボケ型診断テストというのがある。ちなみに私自身は、テスト上では「ドジな人」に分類されるようだが、最近は「大ボケ者」の特徴も出ている。私に限らないが、歳を取ってくると、今まではあり得なかったようなミスが頻繁に起こるようになる。事故につながる前に、ドジもせず、ボケないように自己管理を徹底したいものである。