じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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大学院・総合研究棟前のガザニア花壇。一時期、雑草の繁茂により目立たなくなっていたが、教職員ボランティアの手で雑草が取り除かれ、多彩な花を開くようになった。 |
【ちょっと思ったこと】
ハイビジョン大画面で変わる生活/見えてくるもの 妻の実家にあるもので(私にとって)珍しいものは、42インチの大型液晶テレビである。これでハイビジョン画像の迫力は相当なものであり、画面の中に映し出される人は目の前に立っているようにも見えるし、海外の紀行番組はあたかもそこを歩いているかのように感じられる。 しかしこれだけ迫力があるとライフスタイルにも影響を及ぼしそうだ。それが良い方向に向かうか、別の行動機会を奪ってしまう恐れが無いものか、慎重に判断する必要がありそうだ。 まずとにかく、テレビを視る時間が多くなってしまう。岡山では食事時以外にテレビの前に座ることは滅多に無い。テレビはあくまで、ついでに視るものという位置づけであったわけだが、これだけ鮮明であるとついつい長時間見続けてしまう。同時に放送されている種々の番組の中でも、ついつい、ハイビジョン系やデジタルBS系の綺麗な映像を選んでしまうので、相対的に地上波系のニュース番組などは視なくなる。世の中で何が起こっているのかだんだん分からなくなってきた。 いっぽう、あまりにも精細な映像であるため、アナログ波系では見えていなかった余計な部分も目につくようになる。道路や床に落ちているゴミはもちろん、登場人物の顔のほくろ、口を開けた時に見える歯の汚れ、肩についているフケ、展示品の周りの塵、窓ガラスの汚れなど、挙げればキリが無い。こういうものは現実世界では、たぶん選択的に無視されて気づかないで済んでいるはずなんだが、画面世界ではついついあら探しをしてしまうため余計に目立ってしまう。 よく見え過ぎてしまうとかえって逆効果ということは、映像以外の事物についても言えることかもしれない。 |