じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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壇ノ浦PAから眺める関門海峡と関門橋。中国語名の客船や韓国名の貨物船が行き交い、活況なアジア地域の交流を感じさせる。 なお関門橋は、下関(本州側)と門司(九州側)を結ぶ橋であるため、下関側のほうが東にあると思いこんでいたが、この時期には下関側のほうから夕日が当たっていた。地図を見ると、実際、橋は、北西側の下関から南東側の門司に架かっていることが分かる。 |
【ちょっと思ったこと】
アジア大回廊 昨日の日記にも書いたように、妻の実家では、ハイビジョンや衛星放送の番組をついつい視てしまう。そんななかで参考になったのが、 ●BS特集アジア大回廊・中国からパキスタンへ というシリーズ物の再放送であった。 中国からパキスタンへといってもカラコルムハイウェイ経由ではない。今回は、中国〜ミャンマー〜バングラデシュ→インドと、タイ〜マレーシア〜シンガポール〜インドという2つの経路が紹介された。 海外の山登りやトレッキングを趣味とする私ではあるが、この地域には特段、高い山があるわけでもなく、こういう番組を視ない限りは一生、どんな景色が広がっているのか目にすることができないエリアであった。 民放の海外取材番組では、珍しさ、「絶景」、「冒険」ばかりを過大に取り上げ、現地の人々の日常生活風景とかけ離れたイメージを植え付けられることが多いが、このシリーズでは、特段の絶景や観光名所があるわけでもなく、現地のありふれた日常生活ぶりや、何の変哲も無い街角風景が映し出されていてかえってリアルさを感じた。 シリーズの中の2回分を拝見しただけであったが、その中で強く印象づけられたのはやはり、中国の著しい経済発展と、そのもとで供給される中国製品の著しい広がりぶりであった。近隣のベトナムやミャンマーはもとより、タイやバングラデシュ、インドでも、市場で売られている商品の中で中国製品が占める割合は相当なものであった。グローバリゼーションというとすぐにアメリカのことを思い浮かべてしまうが、この地域では、少なくとも物流面は「中国化」と呼んだほうが正確であるように思えた。 このほか驚いたのは、バンコック、シンガポール、インドの「シリコンバレー」などの都市の発展ぶりであった。これらの地域で生活している人々にとっては、新宿やお台場やみなとみらいの風景は大して珍しくないかもしれない。 映像の中で1つ面白いと思ったのは、「アジア大回廊」は大部分が日本と同じく「車は左、人は右」の交通ルールに従っているということである。タイ、マレーシア、シンガポール、インド、パキスタンでは、車はみな道路の左側を通行している。この地域にハイウェイを造る場合も、かなりの部分が左側通行エリアになるものと思われる。 こどもの日のNHK番組 5月5日は「こどもの日」であったが、これだけいろいろな連休が続くと、どの日が何の休みだったかいちいち意識しなくなってしまう。小さな子どもが居ない家庭ではなおさらである。 そんななかで気になったのはNHKの番組構成である。この日のNHK総合は、午前中に「NHKスペシャル・公園から遊具が消える」ど多少それらしき取組もあったが、午後からは「風林火山再放送」、「土スタ」、「国際グランプリ陸上」など、そしら夕刻からはなんと、プロ野球「巨人×ヤクルト」戦の中継、というように、こどもの日らしい番組は全く提供されていなかった。 この日記で何度も主張しているように、私は、民放でもできることはNHKが取り上げるべきではないと考えている。受信料を徴収しているNHKが、その受信料を投じて「巨人×ヤクルト戦」を中継しなければならない理由はどこにも無い。その分を返せと言いたいくらいだ。そのことは別としても、この時間帯に子どもが楽しめる番組を構成できなかったことはまことに残念。子どもの日にNHK番組を視た子どもの比率はどの程度であっただろうか。テレビを視ずに外で遊べという趣旨なら分からないでもないが...。 |