じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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休日としては貴重な梅雨の晴れ間が期待されたので、夫婦でとっとり花回廊に百合の花を見に行った。写真左は、帰りに立ち寄った蒜山ジャージーランドの風景を、岡大・半田山と重ね合わせたもの。写真右が、合成前の2枚であり、上半分が本物の蒜山、下半分は半田山と農場のサツマイモ畑。半田山の緑の美しさは、蒜山に引けをとらない。
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【ちょっと思ったこと】
大山、蒜山観光はETC通勤割引がお得 ↑にも述べたように、土曜日は、とっとり花回廊と蒜山で、休日としては貴重な梅雨の晴れ間を満喫してきた。 4月30日の日記に書いたように、最近では、ETC通勤割引という制度があり、今回は、
通勤割引は100km以内であることが前提となるが、復路の「蒜山IC→吉備SA」は98.9kmであり、かなりギリギリの距離となっている。うっかり「蒜山IC→岡山IC」まで利用してしまうと100.5kmとなり、わずか500メートルだけオーバー。この場合は、全区間に対して割り引き不適用となり2700円の料金になってしまうから注意が必要である。 ササユリの魅力 今回、とっとり花回廊を訪れた一番の目的は、百合の花であった。この施設では四季折々の花を楽しめるが、中でも百合の花の育成には最も力を入れており、規模の大きさと種類の豊富さを総合的に評価すれば日本一といっても過言ではないと思う(特定の種類の百合では、沖縄県・伊江島なども有名)。 この日はたまたま11時から百合の花の見学会(無料の園内ガイドツアー)があり、参加させていただいた。 その中でも特に参考になったのは、百合の育て方である。野山で百合の花を見つけると球根ごと掘り出して移植を試みる人がいる。一年目は何とか花をつけても、そのうちに球根が小さくなり消えてしまうことが多い。要するに、掘り起こした球根というのは、その年の花を咲かせるだけのエネルギーしか貯えておらず、翌年以降まで育てるには相当の心配りが必要。とはいえ、球根移植や鱗茎による「繁殖」には限界があり、また病気には弱い。唯一可能な育て方は、実生ということになる。といっても、種を蒔いて翌年に花を咲かせるのは「シンテッポウユリ」くらいのものだろう。ササユリの場合などは、一年目は生葉を出すだけで、茎はない。7〜8年かけてやっと花をさかせることができるそうだが、そのためには、日当たりや水分の管理にも細心の注意が必要であり、素人向きとは言い難いようだ。 このほか、同じササユリでも、山陰地方に自生するものと、山陽・近畿圏に自生するものでは、葉の広さが違うとか。どうやらこれは、日照時間にも影響しているらしい。百合の花というと、どうしても派手な園芸品種に目が向いてしまうが、地味なササユリには全く別の魅力があることが分かった。こうしてみると、とっとり花回廊に咲く最も価値のある百合は、自生のササユリであるかもしれない。 |