じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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[今日の写真]
 田んぼの柵の上を移動するカエル。なぜこのような場所に居るのかよく分からないが、田んぼ周辺にはカエルを餌とするアオサギ(写真下)が「常駐」しており、目立つのは危険である。

 もっともカエルが捕まっているのは金属製のパイプの上であり、アオサギがくちばしでつまんで食べるにはちょっと不便。かえって安全な場所かもしれない。



7月22日(日)

【ちょっと思ったこと】

映画「PROMISE」

 夕食後の散歩から戻ってテレビのスイッチを入れたら、ちょうど「PROMISE」という映画が始まったばかりだった。ふだん21時過ぎには寝てしまうのだが、しばらく観ているうちに、美しい大草原、乾燥地帯、森林地帯の舞台に魅せられてしまい、とうとう最後まで観てしまった。

 映画については全くの素人であり、当初、韓国映画かとも思ったが副音声に切り替えると中国語が出てきた(中国語名のタイトルは「無極」というらしい)。俳優たちも私には初めての顔ばかりだったが、あとで調べたら、「真田広之、チャン・ドンゴン、セシリア・チャン、ニコラス・ツェーなどアジアのスターが集結した大作映画」だとか。...と言われても、実は私は、真田広之氏の出てくる映画は、これまで一本も観ていないのであった。

 ネットではずいぶん酷評もあるようだが、私個人としては、まあまあよくできたストーリーであったと思う。しかし私が素晴らしいと思ったのは舞台となった大自然のほうであった。かなりの部分でCGが使われていたと思うが、全般的には、モンゴル北部のように見えた。もっとも、ネットで検索すると、ゼンゼン違っていて、雲南省・香格里拉(シャングリラ)の碧沽天池あたりが少なくともその1つとして使われていたようだ。そうか、ああいう場所があったのか。景観保護には十分注意してもらいたいところだ。

【思ったこと】
_70722(日)[教育]PPT、GIF、PDF...

 文学部ガイダンス科目で、ファイルの拡張子や、それぞれのファイル形式の特徴、有用性、デメリットなどに言及したところ、その後いくつか問い合わせがあったので、備忘録代わりにここにメモしておく。

 まず、最近では、学会発表でもシンポでも、あるいは授業の中での研究発表においても、口頭発表の時にパワーポイントを使う人が増えているが、学生が新たに単品ソフトとしてMS社のパワーポイントを購入するのは結構負担が大きい。そこで、公式に推奨しているのが、OpenOffice.org 2.0なのだが、残念ながら私個人は全く使ったことが無く、パワーポイントに比べてどのような制約があるのかはよく分からない。

 私自身が使っているのは、このページの↓のほうでもバナーを貼っている、ジャストシステム JUST Suite 2007の中の、Agree 2007という製品である。保存形式で「PPT互換」を選べば、パワーポイントでも使用できる。↓のバナーにもあるように、アカデミック価格は1万3000円前後で決して安くはないが、これは、
  • 日本語ワードプロセッサ「一太郎2007」
  • 日本語入力システム「ATOK 2007 for Windows」
  • 日本語表計算ソフト「三四郎2007」
  • プレゼンテーションソフト「Agree 2007」
  • 統合グラフィックソフト「花子2007」
  • インターネットメールソフト「Shuriken Pro4 /R.2」
  • PDF作成・編集ソフト「Justsystem PDF Suite」
をすべて含んだ価格であり、類似内容のMS社製品よりは相当に安い。また、一太郎は、ワードで作成した文書の読み込みや、ワード形式の保存の互換性に優れており、ワードの操作方法を殆ど知らない私自身としては非常にありがたい。PDF作成・編集ソフトも、いろいろな面で重宝している。




 前回の授業で、「写真ファイルはJPG、図版はGIF形式が良い」というような話をしたところ、「GIFはGIF問題があるので使わない方がいいと言われている」という質問をいただいた。私も専門的なことはよく分からないのだが、特許問題に関する現時点での情報はウィキペディアの当該項目に記されている通りで間違いないと思っている。すなわち、
米国内では2003年6月20日にLZWの特許が失効し、日本国内でも2004年6月20日に特許が失効した。現在ではGIFは自由に使うことのできるフォーマットであると考えられている。そのため、現在、再びGIFは利用者が増え、一時的に公開が停止されていたGIFを生成・表示するソフトウェアも再公開されるようになっている。
 但し、ウィキペディアの最後には
...これらの理由から、再フリー化後も積極的なGIF回帰は行われず、既存資産の活用程度にとどまっており、特に日本のインターネットユーザーの間では、すでに役目を終えた規格とみなす向きがある。
とも記されており、うーむ、授業で推奨しすぎると、進歩の無い昔人間みたいに思われてしまうかもなあ。といっても、例えば、パワーポイントファイルをWeb形式保存した時などは、自動的にGIF形式の図版ファイルが生成されるところは変わっていないように思うのだが...。




 あと、PDFファイルだが、いくらタダとは言え、国や公共団体、国立大学などのサイトに
【PDF】のマークがあるファイルは PDF 形式のデータで登録されておりますので,表示するためには Adobe Reader (無償配布ソフト)が必要です。
などという形で、一企業に過ぎないアドビにリンクを貼っているのはちょっととうかと思う。それとよく知らない人が慌ててダウンロードしようとすると、閲覧には直接関係の無いオプションまで知らないうちにインストールされてしまう恐れもある。あと、あの会社のソフトって、バージョンアップ時の宣伝もシツコイし、パソコンの中味を常に監視されているみたいで何となく不安になってくる。

 PDFについても、これまたウィキペディアの解説が役に立つ。最近ではMS社が作成したXML Paper Specification(XPS)という「PDFキラー」も出ているそうだが、うーむ、またまたMS社か。とにかく、知的資産の根本である文書、画像、発表用スライドなどのファイル形式は、私企業に頼らず、常にオープンであるべきだと思う。