じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
【ちょっと思ったこと】
職員定期健康診断終わる 本年度の職員定期健康診断を受診した。血液検査結果や総合判定は後日、通知される。とりあえず、測定時に知ることのできたデータは以下の通り(左から順に2005、2006、2007年度の比較)
耐暑「修行」の成果は、最終的には、血液検査で測定されるコレステロール(総量、悪玉)値によって検証されることになる。数週間後の通知が楽しみだ。 |
【思ったこと】 _70807(火)[心理]日本行動分析学会第25回年次大会(2)科学と宗教における言語行動(1) 日本行動分析学会第25回年次大会に参加感想の2回目。 大会1日目の昼前に、Catania先生による表記の特別講演が行われた。講演時間が1時間に限られていたこともあって、言語行動の概略、言語行動が科学や宗教に果たす役割についての概略を論じるにとどまったが、いくつか貴重な示唆を得ることができた。 講演ではまず、 Words are behaviorという基本命題?が提示された。これは行動分析学的な言語観、世界観を良く言い表していると思う。「初めに言葉ありき」ではないし、また、「神による創造」には全く触れられていないところが大きな特徴である。 さて、言語行動の根本機能の1つに「他者の行動を変える」ということがある。座っている人を立たせようとするには、物理的に抱きかかえて持ち上げなくても、「立ってください」と言うだけで立ってもらえる。もちろんそうした「依頼」が成り立つためには、「立ってください」という言葉が弁別刺激として機能する必要があるし、「立つ」行動ことは何らかの強化されなければならない。これらすべてが、言語行動の成り立ちに含まれていると言ってよいだろう。 言語行動にはこの他にも、コミュニケーション、真理の記述、論理などさまざまな機能があるが、それらはすべて、「言語行動は他者との関わりを通してのみ有効であり続ける」という根本機能からの派生物であり、今述べた根本機能を通してのみ意味を獲得する、というのが第一の論点であった。 言語行動は3つのプロセスで淘汰(選択)され、進化してきた。すなわち、系統発生的な選択、個体発生的な選択、そして、文化的あるいはmemeticな選択である。このあたりは教科書的な解説と言ってよいだろう。講演ではさらに、言語行動をVerval Governance、Replication、 Differential Attention、Verbal Shaping、というように弁別刺激や反応などの機能から4通りに分類しそれぞれについて解説された。なお、これらは言語行動のそれぞれのプロパティであって、理論ではない点に留意する必要がある。 次回に続く。 |