じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



10月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る



 幼稚園・年長組の夏休みから開始した絵日記。私にとって人生初めての日記ということになる。本文を漢字交じりで翻訳すると、
7月21日(日) 雨降ったり止んだり
起床時間 6時20分
僕はパパと相撲を観ました。どちらが勝つか負けるか、当てっこをしました。若乃花が優勝しました。
就寝時間 8時10分
ちなみに、この時優勝したのは初代若乃花

 絵日記のほうは、夏休み中どころか、小学校低学年に至るまで、殆ど毎日書き続けた。このWeb日記も10年以上書き続けているところであるが、幼稚園時代から、三日坊主などと言われたことはなく、継続性と規則的生活だけが取り柄のわたしであった。


10月28日(日)

【ちょっと思ったこと】

ホームズ彗星その後

 10月28日(日)、早朝に引き続き、夕刻にも再びホームズ彗星をじっくりと眺めることができた。この彗星は、ペルセウス座の近辺にあるため、北半球中緯度以上の地域なら一晩中観測できる機会にある。南半球の人々には気の毒だが、1986年のハレー彗星や、今年1月のマックノート彗星が北半球で見えにくかったことを考えれば、ま、おあいこと言ってもよいだろ(←ヘールボップ彗星が北半球でよく見えたことも忘れてはならないし)。

 今回の彗星は、何といってもその明るさにある。双眼鏡であれほど明るく大きな円盤状に見える彗星というのは記憶に無い。ヘールボップ彗星の素人写真はこちらにも掲載してあるが、これらはすべて、カメラのシャッターを20〜30秒ほど開いたままにして撮影したものであって、肉眼や双眼鏡で眺めてもあれほど鮮明に尾が見えるわけではない。今回の彗星は尾は無いが、コマ全体の明るさは、大彗星並みであると言っても過言ではない。

 月の出の時刻がしだいに遅くなってくるので、これから数日のあいだ、日没から月明かりに邪魔されない時間帯までがいちばんよく見えるのではないかと思う。あとは、彗星本体の明るさがいつ頃、光を失っていくかという問題だ。


 なお、ホームズ彗星の最新の情報は、アストロアーツや、国立天文台の当該ページにあり。アストロアーツのギャラリーには、投稿写真が続々と寄せられるものと思う。

10/29追記]29日の早朝は雲が多くて眺めることができなかった。

【思ったこと】
_71028(日)[心理]日本心理学会第71回大会(36)エビデンスにもとづく臨床(14)まとめ

 津富氏の話題提供の後半で興味深かったのは
  • 犯罪者処遇における最も代表的な認知行動療法である「Reasoning and Rehabilitation」は、カナダ矯正局やイギリス内務省などで標準的プログラムとして採用されているが、追試になればなるほど効果が小さくなり、むしろ当初の研究が外れ値になってしまう。
  • 技術移転においては、robustnessの確保が課題。
といった点であった。




 最後に指定討論や質疑では、どうやって政策に反映させるのか、長期にわたるサポートにおけるエビデンスの問題などが取り上げられた。

 私自身も質問させていただいたところであるが、やはり、「エビデンスにもとづく」の問題は、行政や保険点数などのように、限られた資源をいかに効率的、公正に活用するのかという点にあるかと思う。「同じ処遇をするなら、平均値が高く、分散の少ない方法を使うべきだ」という論理も、この世界では通用すると思う。但し、個々人のレベルでは、一般に推奨されている方法が常に最大の効果をもたらすとは限らない。やはり、個人本位での有効性のエビデンスを求めていくほかはあるまい。

 余談だが、最近、ダイエット支援プログラムをめぐって、著作権侵害をめぐるトラブルがあったというようなネットニュースがあったようだが、ダイエットであれ、健康支援であれ、あるいは、療法効果を狙った種々のセラピーであれ、とにかく、ビジネスに関係する商標登録の部分と、エビデンス検証のための議論の部分は、明確に分けておく必要があると思う。後者に関しては、自由な議論と検証機会の保障がゼッタイに必要だ。

 次回に続く。