じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



11月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る


 岡山大学構内の紅葉情報の第十弾(2007年11月16日)。写真上から、
  • 西門横のモミジ(イロハカエデ)越しに眺める時計台方面の紅葉
  • 時計台前のアメリカフウ(モミジバフウ)の並木
  • 農学部・東西通りのイチョウ並木
 ブラウザの「イメージを自動的にサイズ変更する」をoffにすると(もしくは画像右下に現れる拡大ボタンをクリックすると)大画像でご覧いただけます。



11月16日(金)

【ちょっと思ったこと】

ホームズ彗星、24回目

 11月17日(土)の早朝5時半頃、2日ぶりにホームズ彗星を眺めることができた。といっても、肉眼では無理。双眼鏡を使って、ぼんやりとしたモヤモヤを確認できる程度であった。ペルセウス座のα星とδ星の近辺には双眼鏡の視野内に10個ほどの暗い星が見えていたが、彗星のモヤモヤはそれよりも暗かった。それでも、同じ双眼鏡でアンドロメダ銀河を眺めた時よりは明るい。ということで、そろそろ肉眼観察は難しくなってきた模様。

【思ったこと】
_71116(金)[心理]日本心理学会第71回大会(53) 日本人は集団主義的か?(18)経済学からの反証

 表記のシンポでは、2番目に、三輪芳朗氏(東京大学)による、

●「日本株式会社」論の検証

さらに3番目に、小池和男氏(法政大学)による

●「日本的経営」論の検証

に関する話題提供があった。10月29日の日記に記したように、もともとこのシンポは、経済学の知見から「日本人=集団主義論」を反証するところにあり、高野氏による「言語学的」あるいは「心理学的」観点からの話題提供は、一連の企画の「これまでのあらすじ」を紹介する前座的役割をになうものであった。とはいえ、日本心理学会の年次大会でいきなり経済学の先生方が登場しても、これっていったい何の学会なの?という疑問が出されかねない。おそらくそんなことから、かなりの時間が「心理学的」観点からの「これまでのあらすじ」紹介に費やされたものと拝察した。

 とはいえ、私自身はもとより、聴衆の大部分は経済学の素人ばかりである。ヘタをすると、生涯学習向けの教養講座になりかねない。学際性は大切だが、学会のシンポである以上はそれなりの専門性も保たれるべきであり、そのあたりのバランスがとりにくいのではないかと実感した。

 でもって、話題提供の内容だが、まず三輪氏の話題提供に関しては、『誰にも知られずに大経済音痴が治る』という入門を読んでおくと内容が理解できるとのことであった。この入門書は、2002年に発刊されたが、まことに残念ながら?絶版となり、そのこともあって、現在は、三輪氏御本人のHPからダウンロード可能な状態にあるという。さっそく検索してみたところ、確かにこちらから、丸々拝読できる状態にあることが分かった。但し、ファイルサイズは16.40MBとかなり大サイズになっているので注意が必要だ。このほか三輪氏の個人サイト内のこちらのページからは各種の文献を拝読することができてまことにありがたい。とはいえ、これらを拝読し、ちゃんと理解するには日数がかかりそうなので、ここの連載ではその内容に言及することは避けたい。

 なお、ウィキペディアの当該項目には、「1995年から1997年にかけて行政改革委員会規制緩和小委員会で委員を務め、規制緩和と再販制度の廃止を強硬に主張し、日本新聞協会の渡邉恒雄と激しく対立した...【以下略】」、との記述がある。このあたり、素人の私にはよく分からないのだが、要するに、規制緩和推進論者は、「日本人=集団主義」論に依拠して「日本株式会社」の弊害を主張し、規制緩和を説いたのに対して、規制緩和に反対する立場の人たちは「日本人=集団主義」論を否定する形で議論を展開していたということだろうか。


 次回に続く。