じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
岡山県南部では滅多に雪が降らないので、雪景色はもとより、積雪に伴う種々の現象がすべて新鮮に映る。写真は、1月29日の融雪時に見られた水玉模様各種。一様に融けるのではなく、小さな固まりになったり、地中の空気が気泡になったりして、独特の水玉模様を作り上げるようだ。 |
【思ったこと】 _80201(金)[教育]大学教育における競争的資金の活用(1) 表記のテーマのFDシンポジウムに参加した。今回のシンポは、某大学のFDシンポとして行われたものであったが、事務系ルートで開催案内をいただいたこと、主催大学が人文社会系の大学院重点化大学であり私の所属と似通っていたことから、遠路参加させていただくことになった。 いただいた案内によれば、このシンポの趣旨は、 競争的資金の活用のあり方を再考するとともに、本学独自の教育活動を一層充実させ得る大きなリソースとして、その意義と方向性を議論します。となっており、私自身がいま学内で関与しているGP支援活動に大いに役立つ内容であった。 もっとも、上にも述べたように、このシンポは特定大学内の全学FDシンポとして企画されたものであった。それゆえ、外向けの「きれいごと」ばかりでない、種々の本音や反省点もいくつか披露されていて、実はそのことが一番参考になったのだが、Web公開をしているという性質上、この日記での具体的な内容に立ち入った記述は控えておくことにしたい。 今回のシンポでは、当該大学で獲得された3件のGP型プロジェクトの成果、反省点、今後の展望などが紹介された。興味深かったのは、同じ大学の中にあっても、3件の申請・実施のプロセスがかなり異なっていたという点である。もちろん、どういうGP(特色GP、現代GP、魅力ある大学院教育イニシアチブ...)に申請するのかによって、申請・実行する組織形態、内容は著しく異なるのは当然ではあろうが、それ以上に組織的取組の多種多様さが印象に残った。 特に3件のうち1件は、ボトムアップ型の学内浸透を教育プログラム策定につなげ、競争的資金を活用して自走体制を整えたという点では特筆に値すると言えよう。但し、当初構想していた全学組織の設置には至らず、大学院の1つの研究科の中にセンターを開設し、他の研究科との連携をはかるという形をとることになっていた。競争的資金が途絶えた後でも教育体制には支障が無いように思えたので質問させていただいたところ、RAなどの謝金、あるいは全国レベルのシンポ開催など、持続的な支援は必要であるというお答えがあった。 次回に続く。 |