じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 フォーラム終了直後の「みなとみらい」の夜景。写真の夜景は青が主体であり、40年前のヒット曲「ブルーライトヨコハマ」歌が思い出されるが、作詞された当時はこのあたりはまだ海であり「街の灯り」は存在していなかった。それはそれとして、なぜ「街の明かり」が「ブルー」でなければならないのかはいまだに謎である。


2月11日(月)

【思ったこと】
_80211(月)[教育]大学教育改革プログラム合同フォーラム(3)特色GP学士課程(1)

 フォーラム1日目の午後は、ポスターセッションと5つの分科会が並行して開催された。

 ここで少々脱線するが、私個人は、昨年度より、学内某戦略チームのチーフとして、GP申請にあたっての学内審査や、申請書推敲支援のお手伝いをさせていただいた。今回、私が推敲のお手伝いをさせていただいた申請4件のうち3件が採択(残り1件はヒヤリングまで)され、このほかにも別のルートで申請のあったうちの数件が採択、これにより、我が大学は、一昨年度より格段に採択件数を増やすことができた。私個人の貢献度はまことに微々たるものであったが、とにかく、2日間にわたり、会場各所にそれらのブースが並び、参加者と熱心なやりとりをされている様子を拝見できたことは、某戦略チーム冥利につきる喜びであった。




 さて1日目午後の分科会では、私は

特色ある大学教育支援プログラム(学士課程):事例報告/パネルディスカッション

に参加した。分科会ではまず、絹川・実施委員会委員長から、挨拶があった。

 絹川氏は、この支援では、

●新規性はなくても、真摯な教育努力を継続的に積み重ねている実績があるか

が審査の留意点に含まれていたこと、文科省としては異色な財政支援策であった、ことなどが指摘された。

 特色GPは平成15年度に開始され、5年目を迎えた本年度(平成19年度)で終了する。絹川氏は、この5年間を振り返り、
  1. 過去4年間に比べると、大学教育の基本に立ち戻った教養・基礎教育への地道な取り組みが増えてきた。
  2. 特色GPは、大学が教育機関であることを再認識する機会を大学関係者に与えた。
  3. 「評価の留意点」を公表することを通じて、大学教育評価に新しい地平を拓いた。
  4. 大学教育が組織的取組であることを再認識した。
  5. 取組に他大学の参考になる根幹があることを評価の留意点に含めたことで、優れた教育の取組には普遍性があることを改めて認識した。
  6. 大学教育評価は、評価されるものと評価するものとの間のコミュニケーションであり、相互啓発的である。
といったように総括しておられた。

 私自身も基本的には、特色GP(学士課程)に上記6点の変化や成果があったという点は同感である。しかし、その変化はまだまだ一部の大学、あるいは大学内の一部の組織や一部の関係教員にとどまっているように思えてならない。このあたりについての考えは、翌日朝に行われた「パネルディスカッション:GP事業の成果と今後の展開」の感想のところでまとめて述べたいと思う。


 次回に続く。